ページ

2018年11月2日金曜日

弓道の的中(射技)の物理的考察~細かい話にはなりますが~

18.細かい話にはなりますが

16.弓道の離れとアーチェリーのリリースとの比較でアーチェリーとの比較をしました。アーチェリーは的中精度を極限まで求めるので、道具も大事にしています。その点弓道はと言いますと、かなり無頓着です。

がしかし、自分の努力の結果となって的へ飛んで行ってくれる矢くらいは、少しは大事に扱いましょう。と言うことで・・・。

<仮説9>
細かい話にはなりますが・・・?
取り懸けの時、矢羽根の扱いは大事にしましょう。

<検証>
的中にこだわるには、取り懸けの時の矢羽根の向きに注意する必要があります。

矢が安定して真っ直ぐ飛ぶために、回転によるジャイロ効果を利用しています。3枚の矢羽根の反りの向きを揃えて甲矢は右回転、乙矢は左回転で飛ぶようになっています。
取り懸けでは人差し指で羽根を押さえてしまうので、羽根に折り癖が付いてしまいます。この折り癖が羽根の反り方向と逆にならないように、甲乙矢で押さえる方向を変えることが必要です。
羽根に変なクセがつくと矢の回転が悪くなるので、矢いろの原因となります。

ただし、アーチャーズパラドックス(矢がくねくねと飛んでいく運動)はこれに関係なく起きる現象ですので、お間違えなく。


<まとめ>
取り懸けの際は、矢羽根を大事にしましょう。
矢飛びや矢所の安定を維持させることが出来ます。


次は、弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?を予定します。
的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしています。
解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。

がんばれ!


弓道の的中(射技)の物理的考察
もくじ

0.弓道の再開


1.はじめに
2.的中のための取り懸けについて(三つガケの場合)
3.的中について
4.離れについて
5.手を開いて(緩めて)離すことの弊害について(的中、上達を妨げるもの)
6.詰め合いについて
7ー1.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー2.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー3.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー4.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
8.伸び合いについて
9.会のままの残身について
10.会での勝手の手の内を考える

11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くか
12.取り懸けで親指を押える位置は?
13.押し手の手の内を作るとき、角見の皮を巻き込む?
14.「離す」と「離れる」はどう違う?
15.胸弦の活用
16.弓道の離れとアーチェリーのリリースとの比較
17.正射必中に必要な幾何学的な必須条件
18.細かい話にはなりますが
19.弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?
20.中りに重要なのは押し手ではないのか?

21.会では見えない動作がある?
22.残身まで開く力αはどれだけ大きくできるのか?
23.集中力、モチベーションを下げない練習方法ってないの?
24.弦捻りの中心は、矢軸か親指の弦枕か?
25.カケ解きはどのように作用させればいいの?
26.既製のカケは親指で選ぶ
27.弦捻りの誤解
28.勝手の中指で親指の腹を押し出すについて

29.弓返りに大切なのは弓の捻り

30.押し肘の回内はなぜ必要か?


31.夏の暑さから弓を守るには

32.的中率を上げるためにやれること

33.かけがえのないものを受け継ぐには

34.かけほどきを身につけよう

35.(続)夏の暑さから弓を守るには

36.両肘の張りと弓の裏反りは似ている?

37.的中を維持するには、お風呂でエクササイズという手がある

38.的中のための本当のねらいとは

39.かけほどきの力の反作用も考えてみよう

40.的中は矢から学べ


41.「矢に学ぶ」①矢を分ける

42.「矢に学ぶ」②矢筋にのせる

43.「矢に学ぶ」③矢押し

44.「矢に学ぶ」④矢引き

45.「矢に学ぶ」⑤矢の離れ口

46.「矢に学ぶ」⑥矢妻をとる

47.「矢に学ぶ」⑦矢になる

48.スランプの原因を物理的に考察する

49.取り懸けをミクロに考察してみる

50.取り懸けをミクロに考察してみる(大切な補足編)


51.「離れ」の瞬間を考察する


がんばれ!

0 件のコメント:

コメントを投稿