ページ

2021年9月20日月曜日

ついにルンバがギブアップ〜教訓:掃除機の掃除は欠かさずに〜

 2009年に購入したルンバ530Jは、「掃除機も掃除が必要です〜掃除を怠った結果、ルンバの再治療〜」で、復活。


ルンバに猫の毛対策を」で、猫の毛の詰まりによる発熱変形を抑制してきました。


しかし、修理に使ったエポキシ系接着剤もギアとシャフトの摩擦熱には耐えきれずに変形を起こし、長時間使っているとシャフトの軸がズレてしまいました。これによって、ギアの噛み合いが緩み、歯が削れて、ついにブラシが動かなくなった。

削れて噛み合っていないギア


おっと、ここで、ギアと言えば、

3Dプリンターで作れるすべを持っていることを思い出しました。

◯3Dプリンタは救世主になれるのか? 友人の困ったを解決続篇

ギアの3Dモデルデータが作れるサイトを使って、同じ形状のギアを作成して、移植してみました。

Gear Model For 3D Printer


もちろん、材料は熱に強いABS樹脂を使いましたが、シャフトとの摩擦には耐えきれずギアの穴が拡大して、ギアの噛み合いが外れてしまいます。

ギアの穴が拡大

そこで、シャフト部分に金属のカラーを入れてみましたが、今度はギアの歯の耐久性が持ちませんでした。

歯が欠けた


そこで、カーボンファイバー入り樹脂材料を使ってみることにしました。

黒色がカーボンファイバー入り樹脂


耐摩耗性と強度はアップして、すぐに破損することは無くなりましたが、やはり、長時間の使用は無理でした。


やむを得ません。

12年間頑張ってくれたルンバ530Jは、1Fの掃除の第一線を退いてもらい、2Fの廊下担当で使うことにし、新しいルンバを購入することを決定!


これが、新しいルンバe5です。

なぜ、e5を選んだか?

ルンバ530Jでの経験を踏まえて、毛の絡みにくいゴムブラシで、ダストボックスが水洗いできる点を評価しました。

他にも改善された点があります。

毛やホコリが入りにくく、絡みにくいように、ブラシの軸部分に大きく仕切りが入るような構造になっています。

この空間に毛やホコリが溜まるようになっているようです。

このような工夫は前輪にもありました。


さらに、アプリでコントロールもできます。

15,30,45分と時間設定できるのも良いと思います。

しかし、一番進化を感じたのは、音の大きさです。

暗騒音は、一番左のレベルの30dBです。ルンバ530Jが右の騒音は60dB弱に対して、e5は真ん中の40dB強と意外と静かになっています。


このくらいの音なら、掃除をしている最中でも寝ていられるかも知れませんね。

ZZZ・・・


がしかし、掃除機の掃除は欠かさず行うことにしましょう。




修理にチャレンジ!

  1. エアコンからの水漏れの解消法
  2. 鍵穴にクスリ?
  3. シャワーの水漏れ修理
  4. 自転車のサドルが切れた!
  5. ドライブレコーダーには気をつけろ!
  6. キッチンの水漏れ修理
  7. 新しいドライブレコーダー
  8. 急なクルマのパンクに対処できますか?
  9. クルマのタイヤは交換が必要なんです
  10. 充電式シェーバーの電池も交換が必要です
  11. 原チャリスクーターが大変なことに
  12. 原チャリスクーターの故障原因が判明した
  13. 原チャリスクーターの故障原因が判明した〜続編〜
  14. 原チャリスクーターの復活!〜完結編〜
  15. ノートPCのモニタがブラックアウト!で、畜光材料?
  16. イヤホンで、耳のかびが心配・・・。
  17. 掃除機も掃除が必要です〜ルンバの治療〜
  18. 輸入住宅のペアガラスサッシの窓枠修理にチャレンジ
  19. 財布の裏地の修理にチャレンジ
  20. 壊れたキッチンの開き戸タイプの収納を引き出しタイプにバージョンアップ
  21. 食洗機の汚れ落ちが悪くなった〜15年目の食洗機の修理〜
  22. 窓シャッターは優しく開けてくださいね〜ペアガラスサッシに内窓?〜
  23. 窓シャッターは優しく開けてくださいね〜ペアガラスサッシに内窓(完結編)〜
  24. くすんだヘッドライトにクレンザーはいいね!
  25. エアコンの掃除は意外と忙しい〜エアコンの分解掃除にチャレンジ〜
  26. ミニコンポの修理〜ゴムベルトが切れた時の応急処置〜
  27. 掃除機も掃除が必要です〜掃除を怠った結果、ルンバの再治療〜
  28. ルンバに猫の毛対策を
  29. ついにルンバがギブアップ〜教訓:掃除機の掃除は欠かさずに〜

2021年9月4日土曜日

◎弓道の的中(射技)の物理的考察〜「矢に学ぶ」①矢を分ける〜

 41.「矢に学ぶ」①矢を分ける


今回からは、

私が教わった「矢に学ぶ」という考え方について、紹介していきたいと思います。


「矢に学ぶ」

①矢を分ける(今回)

②矢筋にのせる(次回以降)

③矢押し

④矢引き

⑤矢の離れ口

⑥矢妻をとる

⑦矢になる


昔の考え方なので、今では違和感があるところもありますが、原文のまま紹介したいと思います。


「矢に学ぶ」(原文)

S59.10.25

①矢を分ける


今までは押手で弓を押し、勝手で弦を引き、如何にうまく相分けするかを稽古してきましたが、今度は矢を左右に均等に分けて行く感覚をつかむ稽古をしてみたいと思います。これを「矢釣り合い」と申します。


矢は弓構えで「矢番え」したときが出発点で、垂直に打揚げ、水平に開いて大三に到り、大三では矢の均衡を左右の肘でよく確かめて矢を分けはじめることになります。


大三からは矢を水平に水平にと心掛け、左右均等に分けながら会に入ります。これは平凡なことのように思いますが、一度左右の均衡が破れたら修正できません。だから、左右の腕力だけで分けるやり方を止めて、息(吐息)で分けるよう奨めています。


ポイントは、以下のようです。


①左右均等に引き分ける

身体を中心に均等に引き分けることで、押しと引きのバランスを保って、会の詰め合いに入る。引き分けが持つ重要な役割を説明しています。


②大三では矢の均衡は、左右の肘で確かめる

大三からは左右の腕の形は非対称なので、両肘でないと、身体を中心とした均衡を確かめる方法が無いわけです。


③息(吐息)に合わせて引き分ける

息=丹田呼吸(横隔膜を使った呼吸)に合わせて動作を行うことで、一射一射の流れ(リズム)を創ります。試合や審査でいつもどおりに引くようにするには、呼吸に合わせた動作を身につけることが不可欠なのです。


一射の中での呼吸の方法は、流派や人によって違います。自分の納得のいく方法で行うことで良いと思います。私が習ったの方法は以下になります。


打起こし・・ゆっくりと吸いながら打ち起こす。(矢が空に上るイメージで)

↓               ゆっくりと吐きながら大三に移る。(両肘の均衡を意識する)

大三・・・・大きく息を吸う(呼吸と同時に胸を弓の中に割り込ませる感覚)

↓               少しずつ息を吐きながら引き分ける(吐く息に合わせて引き分ける)

会・・・・・残った息(20%程度)を丹田に下ろし続ける。

      (横隔膜を押し下げる、重い荷物を両手で持ち上げる時と同様です)

打起こしから残身までの丹田呼吸のイメージ


最近では、鬼滅の刃での全集中の呼吸と言えば、息に合わせて弓を引くことの大切さが伝わるのでしょうか・・・。



<まとめ>

引き分けにおいても、矢の均衡に注目することで、正常な状態からのバランスの崩れによって、何が違うのかに気づくことができます。正常な状態を練習によって身につけること、それには、息(丹田呼吸)に合わせて弓を引くことが大切なのです。



次回は、「矢に学ぶ」②矢筋にのせる を予定します。

的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしています。

解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。


がんばれ!