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2018年7月31日火曜日

7月のベストな的中

7月も終わりです。
今月のベストな的中はこれ。
私のような老体でも、理にかなった引き方ができれば、このようなことを起こすことができます。それが、弓道の魅力かもしれません。

弓道の射技を物理的に考察し、より具体的に解説したこちらを参考にしてください。
弓道の的中(射技)の物理的考察
上達のスピードは倍増。いや、3倍速くなるかもしれません。(射(シャー)専用ですから)

2018年7月29日日曜日

エコな生活~東西配置の太陽光発電設置から10年~

1.太陽光発電設置から10年

家を建てて10年が経過した2007年、外壁・屋根の塗装の塗り替えを機に太陽光発電を設置しました。ついでにIHヒーターもやっちゃいました。もともと、太陽光温水器を載せてあったのですが、まだ使えたので今回は残すことにしましたが、補助金も少し出ましたし躊躇はありませんでした。
After⬅Before
こんな感じで、太陽光発電パネルは常識ではやらない東西配置になっています。

東西配置では、発電効率が80%に落ちるのでやるべきでは無いと言われていますが、なぜあえて東西配置でもやってしまったのか?

その答えは、幾何がわかれば簡単なのです。
そもそも、南側傾斜だけの片流れの屋根はあまり無いですよね。居住スペースが犠牲になりますからね。ほとんどが切妻か寄棟になっているわけです。切妻の場合に南に設置しても北には設置しません。すると設置できる屋根の面積は切妻で1/2(50%)になるわけです。寄棟の場合も南に向いているのは1/4(25%)のみとなり、北側1/4には設置しない。となると実践的には、屋根の面積を最大限に生かせるのは切妻の東西配置ということになる訳です。
最近の大規模な太陽光発電施設でも、南傾斜の影を避けるための空間が必要のない、東西傾斜を選ぶ場合があるようです。
(出所:NTTファシリティーズ)

10年間でやっと投資額の半分を回収出来たくらいなので、決して儲かりはしないです。でも、退職後の収入が無くなった時のキャッシュフローを考えれば、月々の支払いの足しにはなると思います。

それに、何もないよりは少しは屋根の遮熱にもなっていると感じるので、この暑い夏、屋根裏部屋も使っている我が家の冷房費を少しは下げれていると思います。
何かにつけ、既成概念にとらわれずに考えること、大切ですよね。

次回は、太陽光発電の費用は高い? の予定です。
またのお越しをお待ちしています。



エコな生活
もくじ

1.太陽光発電設置から10年
2.太陽光発電の費用は高い?


2018年7月28日土曜日

弓道の的中(射技)の物理的考察〜手を開いて(緩めて)離すことの弊害について〜

5.手を開いて(緩めて)離すことの弊害について(的中、上達を妨げるもの)

手を開いて(緩めて)離す。初心者はこうしなければ離れられないので初めは仕方がありません。一番簡単な離し方なのですが、的中も出ないし、弊害だらけです。

初心者の域から抜け出すなら、手を開いて(緩めて)離すことの弊害を理解し、取り懸けを解いて離れる方法を身に着けて、上達への道へ踏み出しましょう。離れだけでなく、残身での味わいや心地良さも変わってくると思います。

①弦で耳や頭や腕をはらう。
矢をほおに付けるので、弦は耳の真後ろにあります。なぜ、耳に当たらないのか? その理屈は、会を上から見ると良く解ります。弦はカケ帽子の弦枕の位置にあるが、カケ帽子の先端は耳よりも体の前側にあり、弦枕から外れた弦の軌跡はカケ帽子の先を通り耳の前側を通ることになるので、物理的に耳には当たらないようになっているのです。
ところが、
初心者は手を開いて(緩めて)離すので、弦はそのままの位置から戻り、わざわざ自分で耳や頭や腕に当たるように離していることになるのです。弦ではらうのは痛いし、怖いし、嫌になります。
まずは、この物理的に当たらない理屈を理解させて恐怖心を取り除き、応急処置としては、勝手の捻りを効かせるようにさせ、親指はそのままの位置で中指側で手が開くように指導すると良いでしょう。

角見や弓返りが効いていないせいだと押し手の手の内を指導する人がいますが、矢羽根の長さほどしかない距離の瞬間的な移動で角見や弓返りが影響しているとは考え難く、物理的な根拠に乏しい、実に疑わしい指導であると思います。(弓返りしなくても払わない人はいます。このことが疑わしいことを証明しています。)

②押し手も開いてしまう。
勝手の動作に合わせて押し手も開く(緩める)ので、手首から浮き上がったり弓を投げたりする場合もあります。かっこいいものではありません。矢所も定まりません。

③会と残身が別ものになる。
会の張りと別の方向に力を急に働かせて離すので、会とのつながりが無くなり、せかっくきれいに引いてきた射の流れを台無しにします。会と離れの間に「動作の節」が入るので、見ていてすぐにわかります。

④矢所が散る、矢が的に中らない。
勝手の腕を開くことをきっかけに、手を開く(緩める)動作をするせいで、せっかくの的付けをわざわざずらして離すことになるので、的の中に矢が飛んでくれる筈はありません。初心者のほとんどはこの離し方なので、いくら練習をしても、射形が良くても的中が伸びず、しまいには弓を引くのが嫌になってくるのです。正しい離れ方を理解して、的中を伸ばし、少しでも楽しく弓が引けるようになってもらいたいものです。

初心者は射法八節と弓を引くための筋肉を身につけることが優先なので、手を開いて離すのはしかたないとおもいます。しかし、上達のためには、手を開く(緩める)ブチ切りの離し方からは卒業しましょう。上達の妨げになります。

取り懸けがなぜこのような形をしているのか?
カケと言う道具の正しい使い方は?
なかなか理屈を教えてくれる人がいないのは何故だろう?

ここで出来ればもう一度、「的中のための取り懸けについて」を復習しておいて欲しいと思います。取り掛けを解いて離れるために必要不可欠な要素となります。

次回は、いよいよ核心である取り懸けを解いて離れる方法を、詰め合い、張り合い、伸び合いと合わせて物理的に考察していきます。
的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしております。
解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。

がんばれ!

弓道の的中(射技)の物理的考察
もくじ

0.弓道の再開


1.はじめに
2.的中のための取り懸けについて(三つガケの場合)
3.的中について
4.離れについて
5.手を開いて(緩めて)離すことの弊害について(的中、上達を妨げるもの)
6.詰め合いについて
7ー1.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー2.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー3.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー4.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
8.伸び合いについて
9.会のままの残身について
10.会での勝手の手の内を考える

11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くか
12.取り懸けで親指を押える位置は?
13.押し手の手の内を作るとき、角見の皮を巻き込む?
14.「離す」と「離れる」はどう違う?
15.胸弦の活用
16.弓道の離れとアーチェリーのリリースとの比較
17.正射必中に必要な幾何学的な必須条件
18.細かい話にはなりますが
19.弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?
20.中りに重要なのは押し手ではないのか?

21.会では見えない動作がある?
22.残身まで開く力αはどれだけ大きくできるのか?
23.集中力、モチベーションを下げない練習方法ってないの?
24.弦捻りの中心は、矢軸か親指の弦枕か?
25.カケ解きはどのように作用させればいいの?
26.既製のカケは親指で選ぶ
27.弦捻りの誤解
28.勝手の中指で親指の腹を押し出すについて

29.弓返りに大切なのは弓の捻り

30.押し肘の回内はなぜ必要か?


31.夏の暑さから弓を守るには

32.的中率を上げるためにやれること

33.かけがえのないものを受け継ぐには

34.かけほどきを身につけよう

35.(続)夏の暑さから弓を守るには

36.両肘の張りと弓の裏反りは似ている?

37.的中を維持するには、お風呂でエクササイズという手がある

38.的中のための本当のねらいとは

39.かけほどきの力の反作用も考えてみよう

40.的中は矢から学べ


41.「矢に学ぶ」①矢を分ける

42.「矢に学ぶ」②矢筋にのせる

43.「矢に学ぶ」③矢押し

44.「矢に学ぶ」④矢引き

45.「矢に学ぶ」⑤矢の離れ口

46.「矢に学ぶ」⑥矢妻をとる

47.「矢に学ぶ」⑦矢になる

48.スランプの原因を物理的に考察する

49.取り懸けをミクロに考察してみる

50.取り懸けをミクロに考察してみる(大切な補足編)


51.「離れ」の瞬間を考察する


がんばれ!

2018年7月27日金曜日

弓道の的中(射技)の物理的考察〜離れについて〜

4.離れについて

概ね、弓道の離れは以下の3つのパターンに分けられます。


①手を「開いて」離す。
②手の力を「緩めて」離す。
③取り懸けを「解いて」離れる。


もっとも多く見られるのは①です。
残身で手が開くのですぐ解ります。私も長い間この離し方しかできていなかった。

②はたまに見かけます。
アーチェリーに近い離し方なので的中が出る場合もありますが、押し手の手首が上がったり、肘が緩んだり、頭や手を弦ではらったりすることが多いようです。全身に力を入れている状態で、指先だけ力を抜くということはなかなか難しく、どこかに同じように力が抜ける部分が出て悪影響が出ます。残身への繋がりも無くなります。

①②は無理矢理離す動作を行うため、勝手がブレずに離すことが難しくなります。しかも、「離す」であって「離れ」ではありません。

離れは、カケの構造や取り懸け方を上手く利用して取り懸けを解く③でなければならないのです。会から残身が繋がっている離れは、会での力を途切れさせることのない③でなければ実現できないし、③でなければ、ブレのない安定した的中を出すこともできません。
離れを難しく考えることはありません。魔法でも神技でも無いのです。
反射的な運動と誤解している人もいるようですが(そういった人が早気になりやすいのだと思いますが)、「離す」は人が行う一次的な動作で「離れる」は人が行う作用の先に二次的に起こる現象なだけなのです。
つまり、取り懸けを解けるよう力を作用させるのが人が行う一次的な動作で、その作用の先に二次的に取り懸けが解けて「離れ」になる。ただそれだけなのです。

難しい技でもなんでもなく、指パッチンができる人なら考え方を理解するだけでできることです。こんなことは、めったに教えてもらえることではないと思います。後で細かく説明したいと思います。

2.的中のための取り懸けについて(三つガケの場合)で説明したことを出来ていることが大前提になりますので、まずは「的中のための取り懸けの方法」を身につけてください。

自転車に一度乗れるようになればいつまでも乗れるように、「③取り懸けを「解いて」離れる」が身につけば、的中が出せなくなることは無くなってきます。

次回は、手を開いて(緩めて)離すことの弊害について を予定しています。
的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしております。
解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。

がんばれ!

弓道の的中(射技)の物理的考察
もくじ

0.弓道の再開


1.はじめに
2.的中のための取り懸けについて(三つガケの場合)
3.的中について
4.離れについて
5.手を開いて(緩めて)離すことの弊害について(的中、上達を妨げるもの)
6.詰め合いについて
7ー1.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー2.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー3.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー4.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
8.伸び合いについて
9.会のままの残身について
10.会での勝手の手の内を考える

11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くか
12.取り懸けで親指を押える位置は?
13.押し手の手の内を作るとき、角見の皮を巻き込む?
14.「離す」と「離れる」はどう違う?
15.胸弦の活用
16.弓道の離れとアーチェリーのリリースとの比較
17.正射必中に必要な幾何学的な必須条件
18.細かい話にはなりますが
19.弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?
20.中りに重要なのは押し手ではないのか?

21.会では見えない動作がある?
22.残身まで開く力αはどれだけ大きくできるのか?
23.集中力、モチベーションを下げない練習方法ってないの?
24.弦捻りの中心は、矢軸か親指の弦枕か?
25.カケ解きはどのように作用させればいいの?
26.既製のカケは親指で選ぶ
27.弦捻りの誤解
28.勝手の中指で親指の腹を押し出すについて

29.弓返りに大切なのは弓の捻り

30.押し肘の回内はなぜ必要か?


31.夏の暑さから弓を守るには

32.的中率を上げるためにやれること

33.かけがえのないものを受け継ぐには

34.かけほどきを身につけよう

35.(続)夏の暑さから弓を守るには

36.両肘の張りと弓の裏反りは似ている?

37.的中を維持するには、お風呂でエクササイズという手がある

38.的中のための本当のねらいとは

39.かけほどきの力の反作用も考えてみよう

40.的中は矢から学べ


41.「矢に学ぶ」①矢を分ける

2018年7月25日水曜日

扇子の要にも3Dプリンタが役に立つ

最近は色々なところに樹脂部品が使われている。
猛暑というのに、扇子の要の留めが破れた。
早速、3Dプリンタで作成して補修完了。
生き延びた。


2018年7月24日火曜日

半年ほど前の出来事と今

半年ほど前、こんなことがあったのに、同じ日本とは思えないこの暑さ・・・。
猫の眼もうつろになるよね。

2018年7月22日日曜日

花火大会2018

今年も花火大会の季節がやってきた。

全国花火大会

諏訪湖ではこの時期毎日花火が目の当たりに上がり楽しめます。
本大会はお盆にあって、迫力満点。
諏訪湖の花火

やはり、近くで観れる方がいいですよね。

弓道の的中(射技)の物理的考察〜的中について〜

3.的中について

弓道においては的中が全てではありませんが、めざすは正射必中。中らない練習をいくらやっても上達はしません。的中は「的付け通りに矢を飛ばす」という実に単純な物理現象で生み出せます。

「的付け通りに矢を飛ばす」ために不可欠な物理的条件は以下となります。

①正しい的付けができていること。
②(矢が乗っている)押し手の親指と(弦を番えている)勝手の親指が、動かない状態(会のまま)で、離れの瞬間を迎えること。
会〜離れ

これらが実現できなければ、いくら精神論を語られても、綺麗な射形であっても、矢が的に中ることは絶対ありません。
逆に、これに至る過程にどんな射癖があってもこれらの条件が揃えば中る、早気などの射癖があっても治せなくなる厄介な条件でもあるわけです。
離れの瞬間
では、どうやったらこの条件を実現することができるのか?

それには離れをよく理解する必要があります。

その説明に入る前に、
整っていることが大前提である的付けの考え方について触れておきたいと思います。

より正確でブレのない的付けを行うためにはただ漠然と的全体を狙うのではなく、一の黒に狙いを置くことである。これを意識することで、精度の高い的付けをするように努力することが出来るようになるので、ぜひ実践してみて欲しい。(漠然と的を狙うことを勧める人もいるが、多少のズレがあっても気にせずに離すようになるので、私は勧めない)

狙いは、的付けのように物理的に位置を合わせるだけでは成立しない。

もう一つの狙いは体の中にあります。

弓を引き分けてきた力を、矢の軸線上に方向変換していくことです。
引き分けてきた力は上下左右の方向に分力を持っているので、会に入ってしばらくは的付けや勝手の収まりがフラフラとふらつきます。やじろべえの重りを突っついて振れている状態と同様です。

この状態で離すと、最後の振れの方向に矢が飛び、的を外すわけです。早気で離すタイミングが合わなくなった場合にはこうなっています。

この振れを止めようとすると、逆に筋力との共振が起こって振れが増大します。誰にでもこの経験はあると思います。

自分の両肘の張り(筋力)の方向を矢の軸線上に合わせることで振れは収束します。
この事を「矢の澄みを大切にせよ」と私は教わったわけですが、文学的表現は物理的に解釈できないと実践するのは難しいので、上記のように私は解釈しました。

矢の澄みを大切にせよ ≒ 張りの方向を矢の軸線上に合わせる

めざす的中の姿
自分の張りの方向を、どれだけ精度良く矢の軸線に合わせられるかが、もう一つの狙いであって、これができていなければ、安定した的中は出せないのです。


次回は、離れについて を予定します。
的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしています。
解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。

がんばれ!

弓道の的中(射技)の物理的考察
もくじ

0.弓道の再開


1.はじめに
2.的中のための取り懸けについて(三つガケの場合)
3.的中について
4.離れについて
5.手を開いて(緩めて)離すことの弊害について(的中、上達を妨げるもの)
6.詰め合いについて
7ー1.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー2.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー3.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー4.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
8.伸び合いについて
9.会のままの残身について
10.会での勝手の手の内を考える

11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くか
12.取り懸けで親指を押える位置は?
13.押し手の手の内を作るとき、角見の皮を巻き込む?
14.「離す」と「離れる」はどう違う?
15.胸弦の活用
16.弓道の離れとアーチェリーのリリースとの比較
17.正射必中に必要な幾何学的な必須条件
18.細かい話にはなりますが
19.弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?
20.中りに重要なのは押し手ではないのか?

21.会では見えない動作がある?
22.残身まで開く力αはどれだけ大きくできるのか?
23.集中力、モチベーションを下げない練習方法ってないの?
24.弦捻りの中心は、矢軸か親指の弦枕か?
25.カケ解きはどのように作用させればいいの?
26.既製のカケは親指で選ぶ
27.弦捻りの誤解
28.勝手の中指で親指の腹を押し出すについて

29.弓返りに大切なのは弓の捻り

30.押し肘の回内はなぜ必要か?


31.夏の暑さから弓を守るには

32.的中率を上げるためにやれること

33.かけがえのないものを受け継ぐには

34.かけほどきを身につけよう

35.(続)夏の暑さから弓を守るには

36.両肘の張りと弓の裏反りは似ている?

37.的中を維持するには、お風呂でエクササイズという手がある

38.的中のための本当のねらいとは

39.かけほどきの力の反作用も考えてみよう

40.的中は矢から学べ


41.「矢に学ぶ」①矢を分ける

2018年7月21日土曜日

海の日に山~猛暑には負ける~

先週、友人と一緒に奥多摩に行きました。
天気は良過ぎたが、下界より2~3℃は低い。
水が冷たく、風がひんやりしている。空気も美味しい。
話題の廃墟も探検してみました。

3Dプリンタと遊ぶ~材料を楽しんでみる篇~

7.材料を楽しんでみる編

改めてご紹介します。うちの3Dプリンタです。材料は純正品とサードパーティー製両方を使っています。

XYZPRINTINGのダヴィンチ1.0 Pro 3in1はサードパーティー材料にも対応できるのでいいです。ムラウチドットコムさんからの購入です。

ただし、サードパーティー製材料のハンガーを作る必要があります。
ここも当然、3Dプリンタの出番だ。XYZPRINTINGのホームページからフリーの3Dデータがダウンロードできる。私が選んだのはこれ。そのままだと、上部の扉に強く当たるので、少し逃げた形状に変えて使っています。材料の入り口穴は削れてくるのでチューブを差し込みました。チョットしたアイデアです。

純正品のPLAやABSの他にもサードパーティ製の材料がいろいろと売られているので、面白そうな材料を試してみることにしました。もちろん、購入はYahooショッピングにお世話になっています。

前に紹介したスマホスタンドには木調の材料を使用しました。
コレは木の粉が入っている訳でもなく、発泡して木の感じになるようにしているそうな。
木の感じが出るので、EVの充電電源と外壁との隙間を隠すカバーを作成して見ました。馴染んでます。
弓道で使うギリ粉・筆粉入れにも使ってみました。どうほうとしても使えます。

次に使ってみたのはコルク調材料。
コースター、スマホカバー、人形スタンドに使ってみました。
コレはコルクの粉が入っているので、ノズル詰まりを起こしやすいです。
でも、プリントアウトしている時にこんがりとしたにおいが味わえます。

次の次は、PLAとABS。
矢の筈をまずはPLAで作って使ってみたのですが、カスルぐらいの筈うちでも砕けてしまうので、ABSで作り直し。ちょっとの筈うちには削れるぐらいで耐えてくれます。

次の次の次は、ブロンズ調材料。
ゆるキャラざまりんの3Dデータが公開されたので、作ってみました。
金属の粉が入っているそうで、ノズル穴が削れるそうな。

次は、3Dプリンタが壊れた編 です。
またのお越しをお待ちしています。



3Dプリンタと遊ぶ
もくじ

1.お買い物
2.お試し
3.何に使おうか?
4.我が家の困ったを解決
5.友人の困ったを解決
6.友人の困ったを解決続編
7.材料を楽しんでみる編
8.3Dプリンタが壊れた



2018年7月20日金曜日

3Dプリンタと遊ぶ~猛暑には負けるな~

3Dプリンタで作ったスマホスタンドが夏を迎える。
夏を迎える前はこんな感じで、凛としていた。
プリウス3
リーフ
が、しかし、
夏を迎える前に、車の中の暑さに耐え切れず、ぐで~となった。
変形したのは両方ともPLA材料で作った物です。自重だけでおじぎしています。
予想はしていたが、まさかここまでとは・・・。

そこで、プリウス用をABS材料で作ってみました。(写真左)
ABSは熱収縮が大きいので、作るものが大きいと積層していくと反りが出てプリンタベッドから剥がれてしまい、数時間がムダになってしまう。
分割するか、反りが逃げる形状にするか、底面を広くするかなどの工夫が必要です。
写真を見て解るように、底の部分に反りが出ましたがなんとか出来上がって、最近の猛暑にも耐えています。(写真右は変形したPLA)
今度は、リーフ用を作り直したいが、大きいのでなかなか難しいだろう。

2018年7月15日日曜日

弓道の的中(射技)の物理的考察〜的中のための取り懸けについて〜

2.的中のための取り懸けについて(三つガケの場合)

弓道での的中の要は、押し手の手の内ではなく、勝手の手の内~取り懸けであると、言う人はどのくらいいるでしょうか。ここで本物かどうかが解ります。

既成概念の受け売りか、実体験に基づいたものかと言う事です。

取り懸けは無造作に作りがちですが、最も的中につながる重要なものです。
ただ弦を握って離せば良いと言うものではありません。機能を理解して、正しく慎重に行いましょう。

<取り懸けの重要なポイント>

弦とカケ帽子が十文字であること
弦とカケ帽子は、ほぼ直角にします。
これを前提に取り懸け方やカケの形が出来ているからです。また、直角がくずれると他の方向への分力が発生します。この分力がブレの原因となるのです。
親指が少し下を向き、たぐり気味になっている人を多く見かけます。弦枕の浅い部分に弦が当たるようにすることで、離し易くするためだと思われます(自分も当初はそうなっていました)。ほぼ直角でなければ、矢軸線方向にまっすぐな離れは実現できません。


筈は人差し指と親指の間の凹部分に置くこと
人差し指の凸部に置くと、人差し指の第一関節凸部が矢に当らず、矢口が開きます。矢こぼれしている人は、この位置が良くない場合がほとんどです。矢を前方向に保持するのは人差し指を矢に当てる他には無いのです。
人差し指をわざと伸ばして矢を押さえている人を見かけますが、弓力が弱いからできる射癖であって、まったく不必要だし、不恰好です。篦じないの原因にもなります。
また、
矢を親指に近づけることで、カケ解きの捻りの中心近く置くためでもあります。
しかし、カケ帽子とは、矢一本分程度のクリアランスを空けておかないと、離れで親指が当たってブレが出ることになります。

中指の第一関節の真下か前でカケ帽子を押さえること
第一関節より後ろに置くと、親指が離れで第一関節の膨らみにひっかかり、離れが鈍くなる。人差し指は中指に添えるようにしてください。

中指と親指はほぼ平行に近づく様に薄くすること
暴発を防ぐためには、引き分けでは親指を中指で覆うように押さえますが、会では中指で親指を前下に押し出す様にして薄く絞ることで、取り懸けが解けやすくなります。これにより軽妙な離れが生まれるのです。
離れの瞬間弦は3つの指の間をすり抜けて出ていくので、指は真っ直ぐに近くなければ、弦に当たり、ブレの原因になります。

親指を中心に弦を捻ること。(弦捻り)
(人差し指で矢を巻き込む様にするイメージ。箆(の)じないにはならない)
弦捻りは、引分けでは弦を弦枕に密着させて暴発を防ぎます。会では、カケ帽子を起こし取り懸けを解く作用となります。手首に力が入らないよう、肘から先の腕全体で捻ることで、肘から手先までが鞭のようにしなやかになることで、離れの際のブレがなくなるのです。

取り懸けが解けるまで、カケ帽子を中指で押すように力の方向を変えつつ(重要)、捻りと肘の張りをゆっくりと膨らませ続けること
会では張りに合わせて、中指で親指の腹を前に押し出すように(親指の上を滑らせるように)します。これが取り掛けの暴発を防ぐロックを外して、離れに導くための重要な目に見えない動作となります。力を加えるのではなく、ただ方向を変えるだけでいいのです。


これで始めて、離れへのスタートラインに立てたことになります。弦捻りと肘の張りは、離れるまで続けます。

NHKのアスリートの魂で特集された増渕先生の動画が、youtubeで公開されていて、ためになるのでぜひ見て実践してください。
https://m.youtube.com/watch?v=bm3vRheQwEk&t=7s

ただし、取り懸けの手の内は流派(カケの形)によって異なるので、注意しましょう。



取り懸けの形(手の内)を整えることで、射形、離れ、残身は整ってきます。
押し手の手の内よりも、優先すべきだと思います。

<参考>


次回は、的中について を予定します。
的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしております。
解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。

がんばれ!

弓道の的中(射技)の物理的考察
もくじ

0.弓道の再開


1.はじめに
2.的中のための取り懸けについて(三つガケの場合)
3.的中について
4.離れについて
5.手を開いて(緩めて)離すことの弊害について(的中、上達を妨げるもの)
6.詰め合いについて
7ー1.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー2.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー3.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー4.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
8.伸び合いについて
9.会のままの残身について
10.会での勝手の手の内を考える

11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くか
12.取り懸けで親指を押える位置は?
13.押し手の手の内を作るとき、角見の皮を巻き込む?
14.「離す」と「離れる」はどう違う?
15.胸弦の活用
16.弓道の離れとアーチェリーのリリースとの比較
17.正射必中に必要な幾何学的な必須条件
18.細かい話にはなりますが
19.弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?
20.中りに重要なのは押し手ではないのか?

21.会では見えない動作がある?
22.残身まで開く力αはどれだけ大きくできるのか?
23.集中力、モチベーションを下げない練習方法ってないの?
24.弦捻りの中心は、矢軸か親指の弦枕か?
25.カケ解きはどのように作用させればいいの?
26.既製のカケは親指で選ぶ
27.弦捻りの誤解
28.勝手の中指で親指の腹を押し出すについて

29.弓返りに大切なのは弓の捻り

30.押し肘の回内はなぜ必要か?


31.夏の暑さから弓を守るには

32.的中率を上げるためにやれること

33.かけがえのないものを受け継ぐには

34.かけほどきを身につけよう

35.(続)夏の暑さから弓を守るには

36.両肘の張りと弓の裏反りは似ている?

37.的中を維持するには、お風呂でエクササイズという手がある

38.的中のための本当のねらいとは

39.かけほどきの力の反作用も考えてみよう

40.的中は矢から学べ


41.「矢に学ぶ」①矢を分ける

42.「矢に学ぶ」②矢筋にのせる

43.「矢に学ぶ」③矢押し

44.「矢に学ぶ」④矢引き

45.「矢に学ぶ」⑤矢の離れ口

46.「矢に学ぶ」⑥矢妻をとる

47.「矢に学ぶ」⑦矢になる

48.スランプの原因を物理的に考察する

49.取り懸けをミクロに考察してみる

50.取り懸けをミクロに考察してみる(大切な補足編)


51.「離れ」の瞬間を考察する


がんばれ!