誠に申し訳ありません。
的中率を上げるためにやれることは、またまた延期させていただきます。
今回は射技のことではなく、近年の夏の酷暑の中で弓道人なら誰もが心配になる、車の中に置いた弓を暑さから守る方法を検討してみました。
真夏の炎天下での車の車内で、直射日光が当たる部分は、70℃以上にもなります。そんな中に弓を置いていると、もちろん傷んでしまいます。
断熱カバーを使うと弓は守れるか?
このような温度ロガーを2つ購入して、検証してみました。
<仮説23>
炎天下、車内に置いた弓は断熱カバーで守れるか?
<検証>
断熱カバーはレジャーマットの袋を作って試してみます。
この断熱カバーの中に温度ロガー①を入れ、駐車場の車の車内に置きます。コンソール上に温度ロガー②を置いて、温度の推移を比較します。
コンソール上の温度(橙色線)は、14時ごろには60℃を超えています。
直射日光が当たった15時ごろにはピークになっています。
断熱カバー内の温度(青線)は、温度上昇が1時間程度は遅れてはいるものの、結局60℃を超え、車内温度とほぼ同じになります。
つまり、断熱カバーでは、弓を暑さから守る効果はほぼ無かったという結果です。
断熱カバーに保冷剤を入れて試してもみましたが、温度上昇を遅らせることは出来ても、結局、車内温度まで温まってしまうので、効果無しという結果になりました。
次に試してみたのは、太陽電池で駆動する換気ファンです。見た目は期待薄感を否めません。ウィンドウガラスに挟んで、車内の熱い空気を社外に換気。ウィンドの隙間から外気が入り、車内の温度を下げる効果があるのか?
意外、下のグラフのように、車内の温度を50℃程度に下げることが出来ています。
効果ありと言えます。(断熱カバーはやはり効果無しです)
もっと車内温度を下げられないか?
直射日光を避けるサンシェードと換気ファンを併用してみます。
直射日光が当たるインストパネル上の温度(橙色線)とコンソール上の温度(青色線)を比較すると。、インストパネル上は70℃を超え、30℃近くも差が有りましたが、コンソール上の温度は50℃程度と換気ファンだけとほぼ同じ結果です。
このことから、サンシェードは車内温度を下げることには寄与できませんでしたが、直射日光による温度上昇からは、弓を守る効果はあると言えます。
ちなみに、リーフは電気の消費を気にしなければ、リモートエアコンを約2時間稼動させることが出来ます。この機能を使えば完璧ではあります。(エンジン車でのアイドリングでのエアコン稼動はやめましょう)
<まとめ>
今回の結果をまとめると。
①断熱カバーの効果は無かった。(温度上昇を遅らせるのみ)
②換気ファンの効果は有る。(今回はの実験では50℃以下の効果)
③サンシェードによって直射日光から守ることが出来る。
つまり、換気ファンとサンシェードの併用が効果的であったと言えるでしょう。
換気ファンが無い場合は、ウィンドガラスに隙間を開けて換気できるようにすることも効果があるでしょう。(雨や車上荒らしにはご注意ください)
結局、車内には弓を置かないことが一番だということでした。
<追加情報>
残暑も和らいだと感じられる9月27日、直射日光が当たれば7〜8月と同じくらいの温度70℃近くに上がるようです。サンシェードと換気ファンの併用で、50度以下をキープできていることが確認できました。
次回は、的中率を上げるためにやれることを予定します。的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしています。
解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。

1.はじめに
2.的中のための取り懸けについて(三つガケの場合)
3.的中について
4.離れについて
5.手を開いて(緩めて)離すことの弊害について(的中、上達を妨げるもの)
6.詰め合いについて
7ー1.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー2.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー3.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー4.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
8.伸び合いについて
9.会のままの残身について
10.会での勝手の手の内を考える
11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くか
12.取り懸けで親指を押える位置は?
13.押し手の手の内を作るとき、角見の皮を巻き込む?
14.「離す」と「離れる」はどう違う?
15.胸弦の活用
16.弓道の離れとアーチェリーのリリースとの比較
17.正射必中に必要な幾何学的な必須条件
18.細かい話にはなりますが
19.弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?
20.中りに重要なのは押し手ではないのか?
21.会では見えない動作がある?
22.残身まで開く力αはどれだけ大きくできるのか?
23.集中力、モチベーションを下げない練習方法ってないの?
24.弦捻りの中心は、矢軸か親指の弦枕か?
25.カケ解きはどのように作用させればいいの?
26.既製のカケは親指で選ぶ
27.弦捻りの誤解
28.勝手の中指で親指の腹を押し出すについて
37.的中を維持するには、お風呂でエクササイズという手がある
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