37.的中を維持するには、お風呂でエクササイズという手がある
また、弓道場が休館となりました。
去年の4ヶ月の休館のあとは、稽古不足で背筋の衰えが、離れの際の緩みにつながって矢所が安定しないことがわかりました。私たちは、この経験から学んで、対処しなければなりません。
稽古不足の背筋の衰えの影響については、以下のリンクを参考にしてください。
『◎弓道の的中(射技)の物理的考察~両肘の張りと弓の裏反りは似ている?~』
<仮説28>
的中を維持するには、お風呂でエクササイズという手がある。
<検証>
結論から説明します。
背筋を衰えさせないためには、
①お風呂の縁に両肘をかけ、胸を張るようにして肘を張り、会の型をとるようにして、背筋を働かせます。
②これを、自分が引く矢数の回数ほどやって、背筋に負荷をかけます。
背筋への負荷の大きさは、腹筋のかけ方で軽くも重くも調節できます。
このお風呂での簡単なエクササイズだけで、稽古の再開に効果的に備えることができます。
もちろん、弓を素引きして引き分け〜会を再現した方がいいのですが、一般の家庭では、弓を引けるほど天井の高い場所はなかなかありません。
筋トレ用のエキスパンダーがある家は、もうほとんどないでしょう。
ゴム弓を活用するという手もあります。
この時、ゴムを時計回りに巻いて短くして、負荷を調節することで、弓返りのための弓の捻りを再現することができて良いでしょう。しかし、ゴム弓の強さはちょっと物足りません。
<参考>
『◯弓道の的中(射技)の物理的考察~弓返りに大切なのは弓の捻り~』
離れの感覚をシミュレーションしておくことも大切です。
以下のリンクを参考にしてください。
『◎弓道の的中(射技)の物理的考察~かけほどきを身につけよう~』
かけほど規の代わりには、ハンガーのS字部分を使ってみるのも良いかもしれません。
<まとめ>
弓道場が休館で、弓が引けなくても、的中率を上げるためにできることはあります。
弓道場の利用が再開したときに、成果が感じられれば、モチベーションアップにつながることでしょう。
緊急事態宣言の解除は、延期される可能性もあります。早めにやってみることをおすすめします。
次回は、的中のための本当のねらいとはを予定します。
的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしています。
解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。
1.はじめに
2.的中のための取り懸けについて(三つガケの場合)
3.的中について
4.離れについて
5.手を開いて(緩めて)離すことの弊害について(的中、上達を妨げるもの)
6.詰め合いについて
7ー1.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー2.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー3.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
7ー4.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~
8.伸び合いについて
9.会のままの残身について
10.会での勝手の手の内を考える
11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くか
12.取り懸けで親指を押える位置は?
13.押し手の手の内を作るとき、角見の皮を巻き込む?
14.「離す」と「離れる」はどう違う?
15.胸弦の活用
16.弓道の離れとアーチェリーのリリースとの比較
17.正射必中に必要な幾何学的な必須条件
18.細かい話にはなりますが
19.弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?
20.中りに重要なのは押し手ではないのか?
21.会では見えない動作がある?
22.残身まで開く力αはどれだけ大きくできるのか?
23.集中力、モチベーションを下げない練習方法ってないの?
24.弦捻りの中心は、矢軸か親指の弦枕か?
25.カケ解きはどのように作用させればいいの?
26.既製のカケは親指で選ぶ
27.弦捻りの誤解
28.勝手の中指で親指の腹を押し出すについて
37.的中を維持するには、お風呂でエクササイズという手がある
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