68.変形した弦枕の超簡単な治し方
19.弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?で、弽を長く使っていると弦枕が変形して、離れで弦が弦枕に引っかかるようになり、弦で頭や腕を払うようになった人の例を紹介、弦枕の角度の簡単な修正方法を紹介しました。
↑
修正ツールはこれだけ(100円ショップで入手可能)会での弽帽子と弓・矢との角度は45°程度で交差しています。
この状態で90°の角度を持った弦枕であれば、45°の返しの付いたフックに弦を引っ掛けているのと同じことになります。(下左写真)
弦を外すには、大きく親指を開かなければ当然引っ掛かることになり、想像するだけでも恐ろしい状態だと思うのです。
会の弦枕の状態(赤点線は人差し指側面のイメージ)
弓道に取り組んでいる人の多くは、けっこう道具には無頓着です。特に、弽は弦を握るための単なるグローブみたいなものとの認識かもしれません。弦枕は、弦との接点となる重要な場所なのにです。
このような弦枕の状態になっていてもなかなか道具を疑いませんし、なんとか自分の引き方で対応しようとします。そして、それが射癖となって身に付いてスランプになるのです。道具の欠陥でのスランプは、道具を治すことでしか改善できません。
最近約半年間で、矢が的の前下ばかりに外れたり、矢所があちこと散らばったり、弦で頭を払ったりする人に連続して遭遇、弽を確認をすると、弦枕の角度が大きく変形している状態でした。
なので今回は、具体的な治し方について、手順を紹介します。弓道と長く付き合う人には、保存版にしても良いかと思います。
さあ、始めましょう。
Step 1 弦枕を清掃する
まずは、弦枕についた汚れ(ギリ粉やくすねなど)を取り除きます。
とりあえず、肌にも優しい家庭用の除菌用アルコールなどを布に染み込ませて使えば、弽へのダメージが少ないと思います。こびり付いた汚れは、樹脂ヘラなどで取れます。
接着剤を追加して盛るときも同じように清掃しますが、ヤスリで下地の表面を荒らしておくと、接着剤の着きが良くなります。
Step 2 接着剤を準備する
接着剤は、エポキシ系接着剤を使います。100円ショップやホームセンターで売っています。2液混合タイプなので、使い残った分も混ぜなければ硬化せずに長い期間使うことができます。
厚紙または段ボールの上でヘラやようじを使って、2つの液を混ぜ合わせます。
Step 3 接着剤を弦枕に塗る
弦枕の底から上に向かって、くぼみを埋めるように、接着剤を塗ります。硬化した後の剥がれを防ぐため、少し範囲を広めに塗ると良いです。
弦枕の角度が45°くらいの傾斜になるように整えます。
Step 4 硬化を待つ
接着剤の種類にもよりますが、30分程度で形状が保持されるくらいに硬化します。完全硬化するまでは、24時間くらい放置します。
Step 5 表面をザラザラにする
私は慣れたので、この工程は省いていますが、初めての人は、弦がすべらないようにヤスリで表面をザラザラにすると良いでしょう。
Step 6 弦枕の形を整える
接着剤を塗った部分に凸凹ができたり、偏りができたら、ヤスリで削って滑らかな形に整えます。自分の好みの形を追求してみるのもいいでしょう。
失敗したら、接着剤を削り、やり直すこともできます。硬化した樹脂で、弦枕の保護にもなります。
これは、約40年前、私が学生の頃に始めた方法です。
超簡単ですが、超実績はあります。
ちなみに、無争弽の弦枕は、樹脂をコーティングして作られています。
的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしています。
解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。












































