ページ

2026年3月21日土曜日

◎弓道の的中(射技)の物理的考察〜的中率をさらに上げるためにやれること〜(アップデートv2)

 65.的中率をさらに上げるためにやれること(アップデートv2


(「58←52.的中率をさらに上げるためにやれること(アップデート)」を検証後、さらに精度を高め維持しようとするために確認されたことをさらに付け加え、アップデートすることにしました。)


32.的中率を上げるためにやれることの説明から3年が経ちました。


①胸弦をしっかり付けて、弓を安定させ弓をしっかりと引き付けること。

②両肘で矢軸線方向に張り、会のままの離れを導く努力をすること。

この2つを意識して、精度高く引くことです。特に②は必須です。

➡︎

肘の張りで離れている的中


と説明しましたが、皆さんは、身に付けることができたでしょうか?

上記が身についていれば、50%以上の的中は出せるようになっていることでしょう。


そうでない場合には、もう一度、取り懸けと懸け解きを復習してみることをお勧めします。


ここからさらに的中率を上げるには・・・、

常識的な人は、「射技の向上を目指すことである」とでも説くのでしょうか。


しかし、物理的にみると、射技の上達はしなくても、

”的中している時の射をどれだけ再現し繰り返せるようになるか”

ということに尽きます。


弓道を始めて数年でも、9割以上の的中が出せる人の存在が、このことをすでに証明しています。



<仮説>

的中率をさらに上げるには、自らのルーティンとその目標を持つこと。


<検証>

さて今回も、結論から説明します。


的中率をさらに上げるためには、

①(射法八節)+会四節

②弦捻りのルーティン

上記2つの実行を提案します。


弓道のルーティンといえば基本的に射法八節ですが、最も大切なのは会です。このことは、誰もが認識していることだと思います。


しかし、

経験の浅い多くの人は早気です。

引き分けて会に入るや否や、的付けが付くや否やで離してしまっている人が多い。

その原因は、会の意味が理解されていないことによるものと推察します。

意味がないものは省かれる。それは必然でしょう。


会の意味が、気合の充実と説明してみても、とにかく解り難い。

なので、物理的にみた4つの節を会の中に置くことを、私は提案します。


①会四節

1.ねらい

2.弦押し(勝手(馬手)の手の内の形と力の方向を整える)←捻り

↓↓3.捻り(親指中心にゆっくりと)←押し

 ※今回はここに具体的な詳細を加えました。

↓↓↓4.引付け


1.ねらい

的付けとほお付けを整え、さらに、矢軸線方向に張りの方向を合わせることです。

38.的中のための本当のねらいとはで説明したように、的付けとほお付けだけでは狙いは整いません。

的付けほお付け

矢軸線方向の張り


.弦押し(勝手(馬手)の手の内の形と力の方向を整える)

大三〜引き分けまでは暴発しないように、弽帽子を押さえ弦枕で弦を受け止めています。このままでは、手を開かなければ離せないのはあたりまえです。

ここで、初めて取り懸けが解けるように状態をシフトさせます。

具体的には、弦を受け止めていた弦枕で、今度は逆に、弦を前に押し出すように力を効かせ、取り懸けが薄くなるように絞るようにします。

このことは、

2.的中のための取り懸けについて(三つガケの場合)

49.取り懸けをミクロに考察してみる

50.取り懸けをミクロに考察してみる(大切な補足編)

51.「離れ」の瞬間を考察する

を参考にしてください。


<補足>

弦を前に押し出す感覚がわからないときは、指パッチンをするときの親指の第2関節(弦枕にあたる部分)の動きに注目してみるとよいでしょう。

懸け解きと指パッチンが異なる点は明確で、取り懸けは中指で親指を上から押さえる形になっているので、解くために弦捻りの力の利用を必要とする点です。

親指の第2関節部の動きは、親指を反らす場合とほぼ等しくなっていることも確認して納得しておくといいでしょう。(親指を反らすと残身で手が開いてしまいますが、親指の弦枕で弦を押していく方法では手は開きません)

押す力の強さは、各自の研究課題です。会の中でゆっくりと強めていくことで、感じ取ってください。弽帽子が逆に反りそうなくらいを目指すと良いでしょう。

親指で弦枕を押す→弦枕で弦を押す→弦は人差し指を押す→人差し指は中指を押す→取り懸けが解けるということになるので、決して握り込みにはなりません


.弦捻り(親指中心にゆっくりと持続)

引き分けるとともに増加してきた弓力に合わせて強めてきた弦捻りの力の方向(ベクトル)を確認します(肘の張り利用して)。そうして、親指と中指が滑り出しそうになるレベルであることを感じます。

※2と3で、取り懸けが解ける方向に力が働く。これによって、親指がほぼ動かない状態で、中指が外れ取り懸けが解けます。


引き分けの時は、暴発させないために、取り懸けの指先(第一関節)まで力を入れてロックしています。

引き分けの時に力を入れる部分

会では、離れを生むために、取り懸けのロックを外して、取り懸けが解ける方向に力をかけます。


つまり、親指の第二関節(角見)で弦を押し出す方向の力と中指の第二関節で、親指を押し出し親指の腹を滑り落とす方向に、力の向きを徐々に変えていきます。


弓力が強くなってくると、取り懸けの親指を押さえる力も強くなるので、人差し指で中指の力ををサポートしていくようにすると、軽く解けるようになるでしょう。

会の時に力を入れる部分(指先には力を入れない)


引き分け→2.弦押し3.弦捻りの時→4.引付けの時

中指が親指の腹を滑り落ちる方向に徐々に変えていく


取り懸けの指先に力を入れたままだと弽ほどきは出せません。手を開くか、力を緩めるかで離すしかできないのです。また、離れが硬く鈍いものにもなり、矢所が散ってしまいます。


ところで、弽は新しいうちは腰が硬く、弽ほどきの力をサポートしています。しかし、古くなってくると腰が柔らかくなってきて、離れがだんだん鈍くなって弽ほどきの力(弦を弦枕で押す力)をちゃんと効かせていかないとスランプとなるので気をつけましょう。


4.引付け

会の長さに慣れていないと、1〜3節まで進めてくる間に弓の引付けが甘くなってしまいます。それを克服するために、1〜3節を保ちながら両肘の張りで、再度、弓を引付けます。(射法八節図解には、「両肩の線を矢に近づける」と表記されています)

(補足)

上図の「両肩の線を矢に近づける」という表現は抽象的なので、もっと具体的になるよう考察してみます。


詰め合い後の会の状態では、実際、押し側Aと馬手側Bの2つのリンクで弓の力①に反発している状態になっています。

これらリンクAとBは、直線ではなく角度を持つため、C点(押し肩)が不安定な部分になります。C点を中心に①‘の方向に弓力で閉じられようとしています。会では、これに反発する力②'を働かせことによって釣り合っていますが、「離れ」を生む(取り懸けを解く)ためには、このリンクの角度をもっと広げる方向の力②’を加え続けなければなりません。(張り)

狙いのついた矢をズラさないように②’を大きくするには、②の方向にC点(押し肩)を割り込むしかありません。C点(押し肩)を矢に近づける方向(弓の中に押し肩を入れていく方向)②の力で、このリンクの角度を開いていくのです。

ところで、
教本には、離れは胸郭を広く開くとありますが、働かせる張り(力)の中心はどこにとれば良いかも考察してみましょう。

下図に示すように、胸の中心とした場合は、押し引きの力のバランスの中心は矢の後方になるため、馬手のブレによる矢先のブレが増幅されて大きくなります。

しかし、押し肩にすると、押し引きの力のバランスの中心は矢の中心に近くなるため、矢先のブレが小さくなることが解ってきます。

(アーチェリーの馬手は、あごの下になるので、C点の角度は直線に近くなっています。)


射法八節では、各節でそれぞれの動作を行いますが、会四節では、それぞれの動作を重ねていかなければならないということを、絶対に忘れないでください


会四節は、決して力む訳ではありません。力をかけている方向(ベクトル)を確認することと理解してください。


会四節は、かなり意識して行っても、外見からはまったく見えない動作になっています。(21.会では見えない動作がある?参照)

引分け会1会2

会3会4残身

(「”離れ”を意識するから離すようになる」と当時は教わりました)


弦捻りのルーティン

会四節に不可欠な前準備のルーティンになります。次回に説明します。



<まとめ>

会四節の「2←.弦押し」は、49.取り懸けをミクロに考察してみるにも書きましたように、


もしかすると、

私たちがよく耳にする「角見で押して離れる」と言う表現は、このことを言っているのかも知れませんし、ただ、私たちが、勝手に、押し手のことと勘違いしているだけなのかも知れません。敵には明かせない手の内も、押し手のことではなく勝手の取り懸けにあるのではないでしょうか・・・


の信憑性が高まることにも繋がっているように思います。


会四節の提案が、皆さんの射技の上達・的中率の向上に役立てば幸いに思います。


会が無い、早気を治しなさい、と注意されても、会がどんなものなのかをちゃんと定義してもらわなければ治せるわけはないでしょう、と早気の人を見るたびに思ってしまいます。


次回は、弦捻りのルーティンを予定します。

的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしています。

解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。


がんばれ!

2026年3月7日土曜日

◎2月のベストな的中

 ※「ベストな的中シリーズ」は「弓道の的中(射技)の物理的考察」の検証結果です。


2026年2月のベストな的中です。


筋力不足のためか、良い時と悪い時の差が大きい。体力に合わせて、弓力を落とすべきか?考える時がきているのかもしれない・・・。



的中と仲良しになるためには、ぜひ、弓道の的中(射技)の物理的考察を参考にして稽古を楽しんでください。


がんばれ


2026年2月7日土曜日

◎1月のベストな的中

※「ベストな的中シリーズ」は「弓道の的中(射技)の物理的考察」の検証結果です。


2026年1月のベストな的中です。

冬休み中のブランクの影響から早く復活するため、会四節(58.的中率をさらに上げるためにやれること〜(アップデート)参照)をしっかりとトレースして引くことを心がけました。しばらくは、筋肉痛と仲良くするしかありません。



的中と仲良しになるためには、ぜひ、弓道の的中(射技)の物理的考察を参考にして稽古を楽しんでください。


がんばれ


2026年1月3日土曜日

◎12月/2025年のベストな的中

※「ベストな的中シリーズ」は「弓道の的中(射技)の物理的考察」の検証結果です。


12月のベストな的中です。


2025年は、老いによる体の衰えと向き合いつつ、的中(射技)の物理的考察を進めることを強いられましたが、体力や運動神経でなんとかしていた部分に気付き、学びがあったように思います。2026年もこれは続くでしょう。


張り(力)の中心をどこにとるか(11月のベストな的中)


ところで、

2025年の年間のベストな的中は、3月のベストな的中にしました。



的中と仲良しになるためには、ぜひ、弓道の的中(射技)の物理的考察を参考にして稽古を楽しんでください。


がんばれ



2025年12月6日土曜日

◎11月のベストな的中

※「ベストな的中シリーズ」は「弓道の的中(射技)の物理的考察」の検証結果です。


11月のベストな的中です。今年のベストとなる矢所の収束となりました。

こういう的中がでると、報われます。


ところで、

教本には、離れは胸郭を広く開くとありますが、働かせる張り(力)の中心をどこにとるか考察してみました。


下図に示すように、押し肩を中心にした方が、押し引きのバランスが良くなり、ブレも小さくなることが解ります。胸を中心にすると、引き(馬手)の方が強くなるとともに、馬手のブレが増幅されます。



的中と仲良しになるためには、ぜひ、弓道の的中(射技)の物理的考察を参考にして稽古を楽しんでください。


がんばれ


2025年11月15日土曜日

エコな生活~電気自動車ってどうよ(電気自動車はエコじゃない?)~

 42.電気自動車ってどうよ(電気自動車はエコじゃない?)


電気自動車は、製造過程、必要な電気の発電、廃棄過程で、CO2を発生しているから、「エコじゃない」という自動車評論家は多い。


それはおそらく、電気自動車を自動車としてして見ることができていないからであって、視野の狭さを感じてしまいます。

中古の初代リーフ(24kwh)

中古の旧型リーフ(40kwh)


電気自動車は、V2H(Vehicle to Home)とペアで自動車としてだけではなく、蓄電池としても活用できるということを無視してしまっている。


環境破壊となっているメガ・ソーラーは絶対反対だが(エコロジー(環境保全)の本来の意味を理解せず利益のみをみているからだ)、EVを蓄電池として利用して、太陽光発電を組み合わせると、相乗効果は大きいのです。


しかも、利用する電気自動車がリユースとなると、さらにエコなのです!


実際に、円安による電気代の高騰、酷暑などの災害級の環境変化の中でも、前年から月々の電気代が上がらないという安定的なメリットをもたらしてくれました。


これは、夜間の安い電気をリーフに蓄電し、朝夕間に使用し、昼間は発電した電気を使用することで得られます。



さて、自分の車の稼働率(働いている時間の割合)を考えてみたことはありますか?


ドライブや旅行に行く時以外は、通勤に使う程度で、おそらく80%以上は駐車場に飾ってあるだけなのです。


稼働率としては、ほんの20%程度以下になるのではないでしょうか。購入に数百万円、車検や税金や保険に数十万円するのに、ほとんどの時間は、駐車場に飾ってあるだけ、こんなにもったいないものは他にないと思います。


夜間に4hくらい充電し、昼間と朝夕は半日程度放電し(急なお出かけがあっても対応できるように、充電率の30〜50%は残していますが)、EVを蓄電池として使用。もちろん、お出かけの時は移動手段として、0回転からの最大トルク生かして、ガンガン走れます。


こんな使い方をすると、EVの稼働率は50%以上にはなるでしょう。

しかも、災害時などの停電対策にもなりました。酷暑や寒い冬において、電力ピークシフトにも貢献できるのです。



<まとめ>

電気自動車EVは、自動車としか見れない人にはエコじゃないのかもしれませんが、蓄電池としても活用している人にはとっては、電気自動車はエコなのです。



エコな生活のために、またのお越しをお待ちしています。