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2018年9月16日日曜日

エコな生活~電気自動車ってどうよ~

7.電気自動車ってどうよ?

役に立つセカンドカーとして、リーフを中古で購入して2年がたちました。
@足柄 SA

<航続距離~電気自動車のいちばん気になるところ~>
中古車なので電池容量は24kwhです。
航続距離はカタログ値では240km、実質では約120km。夏や冬はエアコンに電気を消費するので仕方ありません。春や秋には、140kmくらいにはなりますが、登りか降りか、高速を使うかどうかでも航続距離は変わります。

メーターに表示される航続可能距離は直近の電費で計算されるので、長い登り坂だと減ってくるし、長い降り坂では逆に増えてきます。最初は違和感がありますが、しくみがわかっていればあまり気にはなりません。

カタログ値の航続距離を出すには、電費10km/kwhを出す必要があります。
エアコンをかけずに平らなコースを走り続ければ可能ですが、実際にはエアコンをかけないことは無理ですし、交差点、信号、坂道、カーブ、歩行者、風雨など、ロスだらけなので、ガソリン車とほぼ同じような効率となります。

<実際に走って感じること>
東名の厚木から富士までの往復をするときの道のりはこんな感じになります。

①家で満充電にします。航続可能距離は140km程度(エアコン無し)の表示になっています。
スマホアプリ画面
メーターの表示

②富士までは100km程度なので、出発時の航続可能距離からすると到達できるはずなのですが、高速を走行すること、足柄 SAまでけっこうな登り坂になるので、航続可能距離の表示はどんどん減ってきて、足柄SAに着く頃には残り4~50km程度の表示になってしまい、充電をせざるを得ない状況になります。

③足柄 SAは急速充電機が2台、EVスペースは4台分あるので、連休中の混雑時でも空いていることが多いようです。(どこの場所にも2台以上の充電機があるともっと快適なのですが・・・充電しなくても走れるPHVも多くなってきたし・・・)

④急速充電は30分/回に制限されています。充電のあいだに休憩または食事で自分たちにも元気を充電をします。

⑤30分で充電される量は、4~50km分くらいです。航続可能距離は100km程度に回復します。

⑥富士までは残り50kmくらいですが、降り坂になってくるので、富士に着いた時には航続可能距離は6~70km程度と若干減りは少なくなります。

⑦帰りの祭の残量にもよりますが、道の駅や市内で急速充電をして足柄SAまでたどり着くか、新東名の駿河湾沼津SAまで行けて急速充電をして厚木まで戻るかの選択になります。

市内のディーラーで充電する場合、ディーラーの営業中は、待っているあいだ店の中で無料ドリンクをいただけるのでありがたいです。(店舗差はあるようですが・・・)

わりと田舎に行く場合には、充電スポットが少ないので事前にチェックしておく必要があります。

⑧富士からは登り坂になっているので、足柄SAに着く時点では往路と同じように航続可能距離はどんどん減ってきて3~40kmの状況になっています。急速充電をしているあいだに休息または食事です。

⑨足柄SAからはかなりの降り坂なので、回生ブレーキによる充電もあって、航続可能距離の表示が増えてくるという奇妙な状況になり、厚木に到着した時にはほとんど減っていないという表示になります。

このような感じで充電を気にしながら走ることになります。
24kwhの容量では、残りの航続可能距離がすぐに2桁になるので、電欠しないかと常に気になってしまいます。正直、遠出にはちょっとハラハラします。

30kwhか40kwhなら、充電箇所の選択支がかなり広がると思います。
最初の充電は残量に結構余裕があるでしょうが、充電時間は30分/回(4~50km分)は変わらないので、2回目以降は、継ぎ足し、継ぎ足しの充電前提で走ることには変わりないです。

遠出のやり方を変えること、それが電気自動車と上手く付き合うコツです。
これはリーフ用のスマホアプリで箱根までをルート検索した画面です。距離と標高を考慮して、充電スポットも探してくれます。でも急速充電は3カ所しかありません。他は200Vです。宿泊前提の観光地なので仕方ないのかも知れませんが、もっと急速充電機を設置して欲しいものです。

リーフの電池の容量Upができないものかと、24kwhまたは30kwhに乗っている人は誰もが必ず思っています。しかし、車には認証制度や車検制度があるので、重量Upとなる改造や増設は、家電品のように簡単にはいきません。ここが、リーフオーナーの最も不満になるところでしょう。

ところで、e-Powerは充電の要らない電気自動車とうたっていますが、モーター駆動ですが、あくまでハイブリッド車です。電気自動車のメリット・デメリットはほぼ享受できませんので、あしからず。


<電費>
ガソリン車は1リットルあたりの走行距離を燃費と言います。電気自動車では1kwhでの走行距離を電費と言います。電池容量24kwhで電費10kmなら航続可能距離は240kmとなります。

しかし、実際のところはこんな感じです。
電費7,5、かなり良いほう
これは、涼しくエアコンがフル稼働しない日のものです。
今年の夏の35℃越えの中だとこうなります。
電費4.8、夏冬はこれくらい
ガソリン車でも暑い夏だと同様な状況だと思います。
下の行の推定費用の数字は電気代です。ガソリン代に比べると1/3程度でしょうか。スマホと同じように月2,200円で充電し放題なので、いくら遠出してもこれ以上の出費は無くなります。

航続可能距離をなるべく落とさないようにするには、出発前に充電ケーブルをつないだままで、電池を使わずに車内温度を調整しておくスマホアプリからの乗る前エアコンという選択肢があります。

エアコンのコンプレッサは電気でフルに回ってくれるので、エンジン車のように回転数には依存しないので、効きは素早いです。

冬はどうかと言いますと、
ヒーターとエアコンで暖めるので、電気の消費は真夏にエアコンをつけたのと同じような電費になります。ヒーターは1分ほどですぐに温まるので、エンジン車のように寒い中、延々と暖気運転をするということはありません。
冬に電費を上げるためには、エアコンの設定温度はなるべく下げてシートヒーターとハンドルヒーターを使って、人を直接暖めるという選択肢があります。これがなかなか暖かくて重宝します、ハンドルヒーターはカイロを握っているような感じです。
このように、冬の快適さを経験すると、エンジン車には戻りたくなくなってしまいます。


<電気自動車の走りは異次元>
航続距離はリーフの唯一のウィークポイントですが、走りは異次元です。
①低重心
②リニアなレスポンス
③抜群な静粛性
これらは、エンジンを積んでいる車には絶対に実現できません。

①低重心
バッテリーの重量は約300kgもあります。この最も重い部品がほぼ車の中心の床下にあるので低重心で、エンジン車のような重量の偏りが無いので、不自然なロールやピッチングがありません。異次元です。
プリウスPHVは前にエンジン、後ろにバッテリーを積んでいるので、前後でクネクネと車体が捻れるのを強く感じます。構造上これは仕方のないことです。

②リニアなレスポンス
モーター駆動なので低回転数からの駆動力はリニアにタイムラグ無しに、アクセルと連動してくれます。アクセルを踏んだら遅れてエンジンがブオーンと吹け上がってきてアクセルを戻すといったアナログなストレスは全く無くなります。これも、異次元です。

③抜群な静粛性
モーターはアイドリングが無い。ということは、あのハンドルにブルブル伝わってくる不快なアイドリング振動はまったくありません。エンジンの回転数と共に大きくなるエンジン音、排気音、振動もありません。高級車の後席に匹敵する程の静かさで、走行振動とロードノイズくらいしか感じない。
これが、特に異次元です。

褒め過ぎで嘘っぽいと思われるかも知れませんが、事実です。(キッパリ!)
中古車だと軽自動車と同程度の値段で買えて、これだけの感動を与えてくれるものは、ハッキリ言って買いだと思います。
(e-Powerは②だけですが、航続距離はエンジン車と同じ)


<まとめ>
子供も大きくなり遠出の機会は減ってきます。強行軍の遠距離ドライブもしなくなります。無理せず休み休みのドライブスタイルにしてみませんか?
40kwhの中古車もそろそろ出始めたので、30kwhの中古車価格は下がってきました。実質180~200kmは走るので、電欠への不安は24kwhよりはかなり解消されています。中古車でEV体験はアリかと思います。

ただ、モニター画面の大きさは他車レベルにして欲しいです。年寄りには小さい画面では良く見えませんので、最先端の電気自動車なのでそこんところヨロシクです。(中古車思考の私はiPadを活用してますが…)
3Dプリンタを活用してカスタマイズしたiPadスタンド

3Dプリンタの活用は、こちらを見てください。
3Dプリンタと遊ぶ


次回は、Leaf to Homeって何?を予定します。
エコな生活のために、またのお越しをお待ちしています。



エコな生活
もくじ

1.太陽光発電設置から10年
2.太陽光発電の費用は高い?
3.遮熱塗料にしてみよう
4.役に立つエコカーの選び方
5.役に立つセカンドカーの選び方
6.太陽光発電の故障と復活
7.電気自動車ってどうよ?
8.Leaf to Homeって何?


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