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2022年8月27日土曜日

◎弓道の的中(射技)の物理的考察〜取り懸けをミクロに考察してみる〜

49.取り懸けをミクロに考察してみる


夏合宿や強化練習が終わり、的中が上がった人とうまく上達できなかった人との差が出てくる頃かと思います。


この差は、3.的中についてで説明したように、「的中は「的付け通りに矢を飛ばす」という実に単純な物理現象で生み出せます。」このことを実現できるようになったか否かという単純な差だということに尽きます。


的中は、射形の良し悪し、射癖の有無にはあまり相関がありません。流派によって引き方や取り懸け方が違うことが、既にこのことを証明しています。


中らない練習をいくらやっても上達はできないので、離れの瞬間に何を実現すれば良いのかを知ることで、今後の有効な稽古の目標として参考にしてください。



取り懸けについて、形や方法は、流派によって違いがあります。なので、流派によって背反することを教えられることもあります。しかし、最終的な取り懸けの目的は、


①矢を保持する。

②的付け通りに矢が飛び出すよう弦を発出する。


この2点に集約されます。


これらの目的を達成させるために、会から離れで物理的に何を起こせば良いのかを少しミクロな見方で考えてみたいと思います。



<仮説>

取り懸けでは、親指を反らすか反らさないかより、弦枕から(で)弦を押し出すということが重要です。



<検証>

前回の48.スランプの原因を物理的に考察するの補足にも書きましたが、

「勝手の親指は弽帽子の中で反らす」とよく言われます。

しかし、帽子の形は先細りになっているため、親指が反らせるような形にはなっていません。第1関節が若干曲がった状態で無理矢理反らそうと力を入れると、手を開いて離すようになり、弦で耳や頭や腕をはらう原因になるのです。さらに、手を開いて離す動作は押し手に相応し、弓を落としたり、飛び出し易くなったりもします。なので、弦を弦枕で押し出す方向(上図ピンク矢印)にカケ解きの力を加えることで、親指が反った形になろうともするし、押し手も角見での押しが意識でき、親指と中指で作った手の内(輪)が締まったままになるので、弓は弦が切れた時でも飛び出さなくなります。


と説明したように、弽帽子は親指を反らせる形にはなっていないのに、反らすようにと教わります。私も学生の頃、これを忠実に受け止め、親指は弽帽子の中で曲がってはいるものの親指を反らし続けるような力を入れていました。

なので、親指の爪先と帽子がこすれて、内弽にすぐ穴が空いていました。

離れでも、3つの指が花開いたようになるので、残身で慌ててすぼめてとりつくろっていました。

こんな感じ、

確かに、この方法で的中は出ましたので、一利ある方法だったのかも知れません。


しかし、離れで押し手も開いて閉じるというように相応してしまって、弦が切れた時などは弓を放り投げてしまいます。学生の頃は的中優先ですから、そんなことはおかまいなしでしたが。今では理不尽な技の一つであったように思います。

親指を反らす派では、弽を緩く着けて浅く指を入れておいて親指を反らすことを勧める人もいるかもしれませんが、曖昧な感じニアリングに頼るのは不確実で、どうも私には馴染めません。知りたいのは、何のために親指を反らさないといけないのかと言うことです。



では、今回の結論を説明します。


「離れ」をミクロに見ると、弦枕から弦が外れるという単純な現象です。

したがって、会で弦が弦枕から外れるように力を働かせていけば、離れを起こすことができます。


弦を弦枕から外れるようにするための会での弦と親指の力の関係を表すと、以下の図のようになります。

親指の第2関節部分(押し手で言えばちょうど角見にあたる部分)で弦を(弦枕で)押し出すようにしていれば、テコの原理で弽帽子の先端は中指から外れる方向に力が働きます。弽帽子は硬くなっているので、親指の第1関節が弽帽子の中で反らしていようが曲がっていようが、関係無いのです。


これが、親指を反らすほうがいいか反らさなくてもいいか、諸説ある理由かと思われます。つまり、諸説あるぐらい関係が無いということなのです。



では、中指・人差指との力の関係も合わせてみてみましょう。

取り懸けで親指を押さえた中指との接点(取り懸け支点①)を中心に弦枕で弦を押出す力は、弦から人差指に伝わり、人差し指から中指を押出す方向に伝わります。(なので、中指と人差指は揃えていることが大事です)

先に説明したように、親指の先端は、中指から外れる方向に力が働いているので、2つの作用で、必ず取り懸けは解けます。もちろん、ゆっくりと仕掛けていかなければ、ブレが出ます。


この時、支点①-支点②間、人差し指第2関節-親指第1関節間に遊びが無いようにしないと余計な力が必要になるし、離れも鈍くなります。48.スランプの原因を物理的に考察するで説明したような弽帽子の首折れにも繋がります。


遊びを無くすには、2.的中のための取り懸けについて(三つガケの場合)での「④中指と親指はほぼ平行に近づく様に薄くすること。」と「弦捻り」を相乗して効かせるのです。


この状態で、弦枕の1点で弦を押し出すように力を働かせ続けます。

この時の勝手の手の内では、小指に親指の第2関節を近付けるようになっています。この作用も押し手の手の内と相応しているのです。


以上のことは、34.かけほどきを身につけようで説明したようにシミュレーションで確認ができます。弦捻りと弦枕の押し出す力の働かせ方を練習してみてください。

今回説明してきた内容も精神論ではありませんので、これだけの手段(技)を知っておけば、離れを導くことにもう迷うことはないでしょう。そして、両肘の張りをかけた会のままで、技を仕掛けて離れることが出来るようになれば、必ず的中が付いてきます。物理的にそうなるのですから・・・。

離れの瞬間


<まとめ>

離れは、ミクロに見ると、弦枕から弦を外すという単純な現象です。

それを起こすために働かせなければならない力があります。

取り懸けは、ただ弦を握って離すというわけではありません。

しかし、知ってしまえば単純なことなのです。


①弦捻りをかける。

②弦枕で弦を押し出す。


会で、この2点を実行するのみです。


もしかすると、

私たちがよく耳にする「角見で押して離れる」と言う表現は、このことを言っているのかも知れませんし、ただ、私たちが、勝手に、押し手のことと勘違いしているだけなのかも知れません。敵には明かせない手の内も、押し手のことではなく勝手の取り懸けにあるのではないでしょうか・・・。


その明かせない手の内を、ここでは明かしてしまったと言うことになるのでしょう。



ちなみに・・・

私が、「弓道の的中(射技)の物理的考察」をするようになったきっかけは、弓道の再開当初、現役当時の弓・矢・弽で始め、自分が現役の時にどのようにやっていたのかを思い出しながら引いていた時、現役最後の大会のことを思い出したことでした。大会前の練習では焦りなどもあって、自分のやってきたことが見えなくなって、的中が前日まで約6割とスランプにありましたが大会では約9割となり、あと1中で東西対抗に行けたという惜しい結果となりました。この時の大会前後での違いが何だったのかを知りたいと思ったわけです。

大会の緊張の中で、心がけていたことは、

①ひかがみを張る(緊張による足の震え防止にもなった)

②矢こぼれしないよう、弦捻りを充分に効かせる

③しっかりと勝手の親指を反らす(中指と親指が薄くなるように効いていた)

④押し手の角見と勝手の肘で、真っ直ぐに張り続ける

この4点だったことは、はっきりと覚えています。


これらが、的中にどのように作用していたのかを解明したくなったわけです。このように、的中については、ちょっとした力の働かせ方の違いで、結果が出せるかどうかを左右します。これまでの考察で、ほぼその謎は解けたように感じます。



次回は、未定 を予定します。

的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしています。

解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。



がんばれ!

2022年8月6日土曜日

◎7月のベストな的中

7月のベストな的中は、こちらです。

暑さの中、丁寧に引くことがおろそかになってきます。詰め合い〜離れまでの終盤の取り組みが雑になります。そして、その結果が矢所に表れるのです。


解ってはいるものの、昨今の暑さでは精神的にバグってしまいます。


ハンディファンも便利ですが、私は扇子を選びます。



的中と仲良しになるためには、ぜひ、弓道の的中(射技)の物理的考察を参考にして稽古を楽しんでください。


がんばれ!&

2022年7月3日日曜日

◎6月のベストな的中

6月のベストな的中は、こちらです。

48.スランプの原因を物理的に考察するでスランプから脱出できたおかげで、矢所はようやくまとまってくるようになってきました。(好不調はありますが・・・)


低周波治療器のおかげで、左肩関節痛もほぼ良くなってきたので、矢数も増やせるようになりました。(5月のベストな的中参照)


しかし、今度は、暑さとの戦いです。おそらく脳(首)の冷却が効果的なのだと思いますが、これにも何かいい解決策を考えたいものです。



的中と仲良しになるためには、ぜひ、弓道の的中(射技)の物理的考察を参考にして稽古を楽しんでください。


がんばれ!&

2022年7月2日土曜日

エコな生活〜電力逼迫の解決は、蓄電池がやらねば誰がやる!〜

34.電力逼迫の解決は、蓄電池がやらねば誰がやる!


連日の電力逼迫に、政府やマスコミは節電協力の大合唱です。

原子力発電の再稼動論まで浮上してくる無策ぶりは少し笑える感さえあります。

震災やコロナ禍の在宅増加などで、このような状況は何度も繰り返されたはずなのにです。


さいわいわが家は、2007年に太陽光発電、2016年にLEAF to Home(EVの蓄電池利用)を設置したので、電力逼迫の時間帯に買電は”0”です。もちろん、エアコンなどの家電は通常通り稼働で、熱中症などの心配はありません。

 

LEAF to Home


やっぱり、頼もしいのは、天気に左右されない蓄電池ですね。夜間電力で充電し、昼の買電価格が高い時間帯に使うことができます。


さてそもそも、電力逼迫はなぜ起こるのでしょうか?

(東京電力パワーグリッドHPより)

上図のグラフのように、電力の供給能力いっぱいまで、昼間の電力需要が増えるためです。


夜間の供給能力は余っているのですから、この昼間のピークのためだけに発電所を増設するのは愚策だということは理解できます。水力発電を揚水式にすることも考えられますが、コストと時間がかかります。


個人レベルですぐできて比較的安価な方法は、やはり、蓄電池に頼るということではないでしょうか。(補助金もあるようですし)


急な停電にも対応できます。この過酷な暑さの中で、停電ということになるとゾッとします。冬の暖房は電気以外でも暖をとれますが、冷房はエアコンや扇風機くらいしか手はありません。

暖房冷房


定置型の蓄電池はまだまだ価格が高いし、電池が劣化して交換することも考える必要があります。であれば、EVとVehicle to Home (V2H)という選択肢がお得ではないかと考えます。


車は、ほぼ半日以上は家の駐車場に止まったままですし、長く乗っていると買い替えを考えます。最近はサブスクもありますし、中古という手もあります。電池容量もアップしていて、航続距離も実質200km以上は走れるようになり、実用レベルになってきています。車は走るだけのものという既成概念は、そろそろ捨ててみませんか?


それに、蓄電池は、数百kgととても重いもので場所もとる、容易には移動できません。自力で移動できる機能も持つEVは、流通でも狭い日本の土地事情にも適している


人それぞれ事情はあると思いますし、どの方法を選択しても良いとは思いますが、おそらく来年以降も電力逼迫はやってくると思います。(政府やマスコミは騒ぐだけで有効な情報を広めないので・・・)


だから、電力逼迫の解決は、

すぐにでもできる「蓄電池がやらねば誰がやる!」なのです。


2022年6月12日日曜日

◎弓道の的中(射技)の物理的考察〜スランプの原因を物理的に考察する〜

48.スランプの原因を物理的に考察する


弓道場の臨時休館で稽古不足となり衰えてしまった筋力もやっと回復してきました。低周波治療器のおかげで左肩関節痛も治ってきましたがどうも矢所が収束しません。スランプと言っていいでしょう。


最近は、弓道場の休館、部活休止、受験などで練習不足となり、再開して元の様に引けるようにはなったものの的中が戻らない。この時期、そういう人が多いようにも思えます。


こういう時に役に立つのが、自分の射で最も的中が出せるように修正を加えられた現役時代に使っていた「古い弽」。33.かけがえのないものを受け継ぐにはで紹介した方法で使い続けられるように補修した40年前に買った「古い弽」です。

1日程度はこれを使って稽古することで、


①自分の射の状態のチェックができます。

②自分の射の状態のリセット(校正)ができます。

③自分の射の状態の修正ができます。


これだけの効果があれば、持っておく価値はあります。


古い弽を使って引いた結果はというと、


①離れでのもたつきが少ないように感じる。

②矢所のバラツキが少し改善される。

③的中が少し改善される。


となりました。



<仮説1>

スランプ、矢所のバラツキは、今使っている弽に要因がありそうだ。これを解決しないと次の考察には進めない。と判断しました。


<検証>

離れのもたつきの推定要因は、


①取り懸けの緩み(薄くなっていない)

②取り懸けの握り込み

③弽(弽帽子)のへたり

④弦枕の変形


などが考えられます。

前の2つは取り懸け方法の問題なので、3つ目の弽帽子の様子を確認してみます。

弦枕は修正したばかりなので問題はありません。


弽帽子の部分を曲げてみると、弦枕の部分で折れる首折れになっていることが判明。これでは、弦捻りの力が弽帽子の先端に伝わりにくく、離れが鈍くなります。

では、なぜこのようになったのでしょうか?


よく見ると、弽帽子の型の部分が短く、ちょうど弦枕の位置までしかありません。弦枕が型の上に乗っていないのでここから折れる。これが弦枕部分で首折れになる原因のようです。既製品の弽なので、同じ大きさの帽子の型で大きさの違うものを造った結果なのだろうと推察します。


では、古い弽はどうなっているのか確認してみましょう。


弽帽子の型の上に弦枕はちゃんと乗っています。帽子の型の端末は皮の継ぎ目の部分までしっかりあります。違う大きさの弽を一手間惜しまず造ってくれていたのでしょう。これなら、弦捻りの力は弦枕から直接弽帽子の先端にちゃんと伝わってくれます。


ちなみに、オーダー品の弽も見てみると、やはり、弦枕はちゃんと帽子の型の上に乗っています。しかも、この弽は弦枕を補強する樹脂コーティングの範囲が厚くて広い。使い続けるための配慮が感じられます。


既製品の弽を選ぶとき、ここまでは見ていませんでした。盲点です。

次に弽を買うときはチェックすることにしましょう。



では、この首折れの対策を考えます。


①新しい弽を買う。

②修理に出す。

③自分で補強してみる。


①は出費を覚悟しなくてはなりません。既製品の弽に②はないでしょう。当然③でなんとかなれば、それにこしたことはありません。学生の頃なら③しか選択肢はないでしょう。


オーダー品の弽を参考にしてみると、弦枕部分全体を樹脂で広く補強してあります。同様に補強を試してみることにします。参考になる例があるということはありがたいことです。


弦枕の修正に使ったエポキシ系接着剤を使って首折れする部分を補強します。大きな力が加わるので、薄いとすぐに割れてしまいます。思いきって厚く(2〜5mm)塗ることにします。厚くなり過ぎれば削ればいいのですから。

これで、首折れは、ほぼ新品同等の硬さに修正できました。


今回の仮説が正しかったか、修正した弽を使って確認してみました。


①離れのもたつき・・・古い弽とほぼ同等。(本人の感覚)

②矢所のバラツキ・・・古い弽とほぼ同等に改善された。

③的中・・・古い弽とほぼ同等に改善された。


①は感覚ですが②③は結果として現れるので、効果ありといえるでしょう。


めでたし!めでたし!


となるはずなのですが、いまひとつ矢所は収束しきれません。ということは、射技にも問題があるようです。



<仮説2>

取り懸けの薄さと握り込みに問題はないか?


<検証>

なぜ弽が首折れするようになったのかを考えなくてはなりません。

購入から約7年で弽がヘタってきたこともありますが、稽古不足で筋力が衰えてくると、ムダに力んで引き分けるようになってきます。力みで腕が震えるようになるので、暴発しないように取り懸けを握り込み、3つの指の第2関節が曲がり、取り懸けの遊びが増加、弦捻りの力が伝わりにくくなって取り懸けが解けにくくなります。(離れのもたつき)

11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くか参照)

この握り込みが、弽帽子の首折れを悪化させた可能性があります。


さて、

28.勝手の中指で親指の腹を押し出すについて

39.かけほどきの力の反作用も考えてみよう

で説明したように、親指の第2関節≒弦枕の位置(押し手でいえばちょうど角見の位置)は弦捻りを支える中心になっています。これによって親指が動かない状態で離れがでるわけですが、この支えがおろそかになって、第2関節部が曲がり、弽帽子が首折れして力を吸収するようになってしまっていたようです。


取り懸けを解く力が吸収され離れがもたつくと、矢の方向がブレて矢所がバラツキます。


では、解決策を考えます。

新品で帽子が硬くしっかりと反発し中指を押出して取り懸けを解いてくれた時と同じようになれば良いので、(押し手の角見で弓を押すのと同じように)弦枕から弦を押し出す方向に力を加えて反発を補い、人差し指+中指を押し出す力(下図ピンク色矢印)を会の張りに合わせて増すようにします。(ヘタりによる弽帽子の腰折れもサポートできます)



取り懸けを解くためには、弦捻りの力とその反作用の力と会でこれら2つの均衡を破るために弦枕を前に押し出す3つ目の力(下図緑色矢印)=肘で引く(張り合う)力を効かせていくことが重要なのですが、力の衰えで張り合いがよく効かせない間に、弦捻りだけに頼り過ぎて取り懸けを解くようになっていたことも首折れの原因になっていたとも思われます。


ところで、

押し手は角見部分で弓を押します。勝手も同じ部分(弦枕)で弦を押すようにしていることで押し手と勝手を相応させ、会での張りに集中できることを再認識しておくことも大切です。


(補足)

「勝手の親指は弽帽子の中で反らす」とよく言われます。

しかし、帽子の形は先細りになっているため、親指が反らせるような形にはなっていません。第1関節が若干曲がった状態で無理矢理反らそうと力を入れると、手を開いて離すようになり、弦で耳や頭や腕をはらう原因になるのです。さらに、手を開いて離す動作は押し手に相応し、弓を落としたり、飛び出し易くなったりもします。なので、弦を弦枕で押し出す方向(上図ピンク矢印)にカケ解きの力を加えることで、親指が反った形になろうともするし、押し手も角見での押しが意識でき、親指と中指で作った手の内(輪)が締まったままになるので、弓は弦が切れた時でも飛び出さなくなります。


道具の悪さは射技にも影響します。

そして、勝手と押し手の動作が相応するように、射技と道具の関係も相応し、気付かないうちにスランプとなってしまうので注意が必要です。


今回、筋力の復活を焦るあまり、取り懸けの状態が重症化するまで気づくのが遅れてしまいました。まったくうかつでした・・・。


一度怠った作用を元に戻すには、少し極端に感じるほど意識してやってみる必要があります。そうして、その意識することが当たり前になってきたときに、元に戻ったといえるようになるのです。


以上のことに気をつけ修正した弽を使って、稽古に臨みました。


矢所が収束するようになってきたので、今回の2つの仮説と検証は間違っていなかったことが証明されました。あとは、射技の繰り返し精度をどこまで高めることができるかが今後の稽古の課題となります。



<まとめ>

古い弽は修正して持っておく価値があります。

定期的に古い弽で引くことは、射形をビデオに撮ってチェックするのと同じくらい、射技の校正に役に立ちます。このことも「かけがえのないもの」の一つのように思えます。


気合いや根性だけでは、真のスランプの原因にはたどり着けません。今回のような物理的考察のアプローチが、皆さんのスランプからの脱出の参考になれば幸いです。



次回は、未定 を予定します。

的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしています。

解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。


<補足>エポキシ系接着剤を使った補強について

19.弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?で紹介したエポキシ樹脂系接着剤をヘラで塗って盛っていきます。

 

私が参考にしたのは、オーダー品の弽の樹脂コーティングです。

このように赤枠部分にコーティングがあります。

 

私は弦枕の修正で慣れているので、同様に弦枕も含めて全体的に塗って、折れの中心(上の動画のように確認してください)の弦に当たらない着色部分を2〜3mm程度の厚さに盛ってヘラでならして補強しました。


初めてやってみようとするなら、折れ中心にした補強したい部分(着色部)のみでやってみると良いでしょう。遠慮して薄く塗ると割れてしまうので、思い切って厚めに塗ってください。厚すぎると思ったらヤスリで削れば修正できます。

接着剤を塗る前には剥がれないように、必ずアルコールなどでぎり粉の汚れを落としておきましょう。


がんばれ!

2022年6月4日土曜日

◎5月のベストな的中

 5月のベストな的中は、こちらです。

スランプの原因を物理的に考察しながらわかってきていて、矢所は少しずつまとまってくるようになってきました。考察結果は近々に記事にしたいと思います。


加えて、左肩関節痛が治りつつあり、押しに力が入れられるようになったことも良い傾向です。薬に頼っていましたが薬を飲まなくなると痛みが復活し、治った感がありません。


そんなとき、肩こりのほぐし用に使っていた低周波治療器に関節痛治療モードがあるのに気づき試してみると、関節痛が改善され、薬に頼らなくても良くなりました。

低周波治療器は、家庭用はお手頃価格のものもありますし、プロアスリート用や医療用もあり、以外と侮れません。


めでたし、めでたし、です。


的中と仲良しになるためには、ぜひ、弓道の的中(射技)の物理的考察を参考にして稽古を楽しんでください。


がんばれ!&

2022年5月5日木曜日

◎4月のベストな的中

 4月のベストな的中は、これです。

と言いたいところですが、4月は満足のいく結果は無しとなりました。

あえて、あげるとすると、こんなところでしょうか。

なかなか矢所がまとまってくれません。

まさにスランプというやつですね。


これは新たな課題です。

スランプの原因も物理的に考察するということでモチベーションを上げて、弓道の的中(射技)の物理的考察の次回以降にその原因と対策を紹介できればと思います。


筋力もそこそこ回復してきたので、23.集中力、モチベーションを下げない練習方法ってないの?で紹介した練習方法を再開してみたいと思います。



的中と仲良しになるためには、ぜひ、弓道の的中(射技)の物理的考察を参考にして稽古を楽しんでください。


がんばれ!&

2022年4月3日日曜日

◎3月のベストな的中

3月のベストな的中は、これです。


左の肩関節痛には、関節痛に効く薬に頼ってみました。

薬の効果があったのか?痛みが緩和されたので、押し腕に力が入るようになって、

①ブレていた的付けを収束できるようになるとともに、

②押し肘の回内と勝手側肘からの弦捻りを相応させた張りを保てるようになり、

的中も回復傾向です。

やっと、この様な結果が得られる日を再び持てるようになりました。(もちろん、悲惨な結果となる日もありますが)


弓道場の臨時休館が続く日が、再び来ないことを願うのみです。



弓道の的中(射技)の物理的考察47.「矢に学ぶ」⑦矢になるでは弓を引く時の精神論が書かれているのですが、昭和の時代の考え方なので、現在ではあまり共感できないかもしれません。


しかし、会の状態で、矢の行き先を左右する的付けがブレるような引き方をしていては、的に中りたい矢にとっては大変失礼なことなのかも知れません。


自分勝手で弓を引くのではなく、「矢の気持ちになる」が、「矢になる」の今の時代に合った考え方なのかも知れません。



的中と仲良しになるためには、ぜひ、弓道の的中(射技)の物理的考察を参考にして稽古を楽しんでください。


がんばれ!&