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2026年6月27日土曜日

◎弓道の的中(射技)の物理的考察〜軽妙な離れを演出する中指の働きを考察する(三つ弽の場合)〜

67.軽妙な離れを演出する中指の働きを考察する(三つ弽の場合)


押し手(弓手)は、弓を的に向かって押しているだけなので、取り懸けが解けて弦が弦枕から外れるというミクロに見た離れの物理的メカニズムに登場しないのは明らかです。


しかし、既成概念では、離れに対して押し手(弓手)の角見での押しや手の内の形がどうのこうのと言う教え方が一般的です。これには、疑問を抱かざるを得ないし、それを信じて取り組んでいる方々の多くが中らないのを見て、ほんとうにそれが正しい姿なのか疑問に思えてなりません。そして、約40年前に私が弓道を始めた頃とあまり変わりません。


そのような、解けない解き方で問題を解こうとしているような時間があるなら、取り懸けの形を整え、懸け解きのシミュレーション(34.かけほどきを身につけよう参照)をやって、懸け解きを身につけた方が有益だと思います。


さて、

これまで、離れの物理的メカニズムは勝手(馬手)の親指をメインに説明してきましたが、実は、取り懸けを構成する上で欠くべからざる中指(三つ懸けの場合)の働きも重要ということに気づいた人はどれだけいるでしょうか?


今回は、ほとんどの人が話題にすることの無い取り懸けの中指の働かせ方について、検証していきたいと思います。



<仮説>

中指の働きが軽妙な離れを演出する。



<検証>

取り懸けにおける中指の機能を端的に表すと、「親指のコントロール」と呼べるでしょう。


引き分けでは、ロックが働いていないと、暴発します。

しかし会では、このロックを簡単に外せないと、軽妙な「離れ」は出せません。

※「離れ」と「離す」の違いについては14.「離す」と「離れる」はどう違う?を参照


この相反する働きをどうやって実現するのか?

理屈は単純です。難しい技でもありません。


大三〜引き分け〜会に入るまで、親指を押さえてロックする方向にかけてきた中指の力を、会では、親指を前に押し出しアンロックする方向に変えていけば良い、ただそれだけのことなのです。


取り懸けを横から見る

①中指の第一関節の下A点で、親指を押さえる。(取り懸け〜引き分け)
②中指と親指の接点Aを、親指の腹方向にずらす。(会初期(狙いを整えながら))
③親指の第二関節部で、弦を前に押し出しながら、中指で親指を前下に押し出す方向に力を加える。(会後半(両肘で張りながら))

取り懸けを前から見る

①中指は下へ、親指はそらす方向へ、力を加えて取り懸けをロックする。握り込まないこと。(取り懸け〜引き分け)
②中指と親指の接点Aを、親指の腹方向にずらしながら、力の方向を変えていく。(会初期(狙いを整えながら))
③親指は、第二関節部で弦を前へ押し出す方向に力を加えると、弦枕を支点にして親指先は中指を弾く方向に力が加わる。中指は、親指を前下に押し出すように力の方向を変える。(会後半(両肘で張りながら))

これは、66.的中率をさらに上げるためにやれること〜(アップデートv2改)でも説明しました。中指は、親指の弽帽子を滑り落ちる方向に力が向いていなければ、取り懸けはロックされたままです。手を開くか、ロックの力を緩めるしかありません。


しかし、急激な力の方向変換は、必ずブレが出ます。急に能動的にやって離せば、矢は的には中りません。それは、手を開いて離す場合とまったく同じです。(ブレを出さずにできる人もいますが)

懸け解きの結果(離れの瞬間)


良い結果を得るためには、離れがでるように力の方向変換を行い、矢の軸線上に精度よくまっすぐに力をかける努力をすること、それが会の意味でもあると思います。早気の人はこの会の意味を理解できていないだけです。


人の運動の基となる骨格で表すと、下図のようになります。


会の中での取り懸けの手の内で働かせる力は、指先ではなく、親指と中指の第二関節にすることが大切です。力の大きさは、暴発が起きない最小限とし、決して力まないことです。


親指と中指の押し出し合う力は均等でなければ、ブレが発生します。これは、ミシンで縫う際の上糸と下糸のテンションを合わせるのと似ています。


ところで、取り懸けの弾きを起こすには、親指を中指に反発させることも不可欠です(通常は、親指を反らすように指導されますが、残身で手が開くのでお勧めしません)。弦枕(第二関節)で弦を前に押し出すようにすれば、親指の先を反発させる方向に力を働かせるようにできまし、残身で手は開きません。


ちなみに、弽は新品のうちは腰が硬く、親指を中指から弾く方向に力を働かせてくれますが、使い込んで古くなってくると腰が柔らかくなり、弾く力はほとんどなくなります。

これが原因で、スランプに陥る場合が多いようです。なので、弾く力は自分で働かせるようになることはスランプにならないためにも有効です。

(古くなった弽によるスランプは、弦枕の変形による場合も多いです。その場合は、弦枕の形を修正する必要があります。19.弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?を参考にしてください。)



<参考>

11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くか

12.取り懸けで親指を押える位置は?

25.カケ解きはどのように作用させればいいの?

28.勝手の中指で親指の腹を押し出すについて

54.「角見で押して離れる」という弓道の謎

55.「角見で押して離れる」という弓道の謎(補足編)



<まとめ>

離れを実際に起こすのは、勝手(馬手)であることは否定できない事実です。既成概念では、勝手(馬手)で離すなとよく言われますが、物理的な現象で見ると不可能なことです。


今回は、見落とされがちな勝手(馬手)の中指の働かせ方に注目して見ました。親指の働かせ方についても少し補足しました。参考にしてください。


しつこいようですが、

物理的にみると、的中するかどうかの90%以上(ほぼ100%)は離れをどのように迎えるかだけで決まります。押し手の手の内の形がどうのこうのと悩む暇があったら、取り懸けの形を見直しましょう。


「角見で押して離れる」は勝手(馬手)のことである可能性が高いということが、わかってくると思います。



的中と仲良しになるために、またのお越しをお待ちしています。

解りにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。


がんばれ!

2026年6月13日土曜日

エコな生活~10年目のリーフ to ホームに2回目のエラーが出た~

44.10年目のリーフ to ホームに2回目のエラーが出た


前回、43.10年目のリーフ to ホームに初めてのエラーが出たで、10年目となって初めてエラーを出し信頼性の高さを讃えましたが、耐用年数を超えてくると、次々と故障が現れるのはよくあることです。

リーフ to ホーム本体


しかし、設置した以上、これに向き合わなければなりませんし、太陽光発電電力の買取価格が地に堕ちた今、電気代を抑えているのは、夜間電力を溜めて昼間で使うためのリーフ to ホームに他なりません。

エラーメッセージは、「中継ボックスの配線をご確認ください」

充電はできるが、給電はできない状態です。


取扱説明書に従って、復帰動作をしましたが、給電機能が回復しないので、お客様相談室に連絡しました。


修理が必要とのことで、修理費の見積りを受け取り、即発注しました。

数日後に、サービスマンが交換部品を用意して修理作業に来ました。


本体側面下部の信号線の端子台とリボンケーブルを交換し復活。

コネクタ部の腐食による接触不良が原因で、誤検知が起きていたようです。

交換した信号線の端子台とリボンケーブル


目詰まりしていたフィルターもキレイにしていただきました



<まとめ>

・10年目で異なったエラーの2回目が起きてしまった。原因は信号線の端子またはコネクタの腐食による接触不良での誤検知であったもよう。

・アフターサービスの対応は、なかなか迅速でした。


エコな生活のために、またのお越しをお待ちしています。


2026年6月6日土曜日

◎5月のベストな的中

※「ベストな的中シリーズ」は「弓道の的中(射技)の物理的考察」の検証結果です。


2026年5月のベストな的中です。

最近は、日々乱調ですが、的中の原点「正しい狙いと、矢軸に真っ直ぐな離れ」にかえって意識して引くと、たまに良いときもあります。迷ったら、この原点に戻ることにしています。

これも捨てがたい的中だった

ちなみに、午前中の稽古が終わるとお腹が空くので、すぐに食べられるカップ麺にするのですが、こんなペヤングも出ていて、飽きがこなくていいですね。



的中と仲良しになるためには、ぜひ、弓道の的中(射技)の物理的考察を参考にして稽古を楽しんでください。


がんばれ